梅雨の時期に一番注意したいことと言えば「食中毒」 |
カスピ海ヨーグルト
京都大学 家森幸男名誉教授が、グルジアから持ち帰ったのがきっかけとなり、一大ブームになったカスピ海ヨーグルト。タネさえあれば、自宅で簡単に培養できることから、主婦の間でことさら人気を呼んでいます。「便秘が治る」「お肌がすべすべになる」といった声も多いようですが、O-157の予防効果もあるとされています。秘密は、カスピ海ヨーグルトに含まれているクレモリス菌にあります。粘性多糖体という粘り気のある物質を出し、腸内環境を整える働きがありますが、大腸菌O-157の増加を抑えるのにも役立つといわれています。もともとお年よりは、運動不足や腸の運動機能の低下などにより、便秘がちになりやすいもの。日常的にヨーグルトを食べていれば便秘も改善し、腸も丈夫になりそうですね。
納豆
納豆は昔から赤痢、チフスなどの伝染病予防に用いられていた食べ物。O-157の予防効果もよく知られるところです。これは、納豆菌が持つすぐれた働きのため。納豆菌は腸内に入ると、ビフィズス菌、乳酸菌など、つねに腸の中にいる菌は増やしますが、普段は存在しない菌を見つけると、ただちにその増殖を抑えるのです。O-157ばかりか、胃がんや十二指腸潰瘍の原因とされる、ヘリコバクター・ピロリ菌の増殖も阻害するとか。日本の伝統食材・納豆は、お年寄りにとっても馴染みやすい食品のひとつ。さっそく毎朝の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
緑茶
ご存知、緑茶に含まれるカテキンには、とても強い殺菌力があります。お寿司屋さんでは、必ず「上がり」といって食後にお茶が出されますが、これは、生魚の雑菌による食中毒を防ぐための安全策。O-157だけではありません。カテキンには、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ球菌、ブドウ球菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌などをも殺す作用があるのです。汗をかく初夏から夏にかけては、積極的に水分を摂ってもらいたいもの。お茶は頻繁に出し、水分補給とともにしっかり殺菌対策もしましょう。
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