タマネギは年中食べられる野菜の一つですが、3月から5月頃までの限られた時期にしか食べられないのが新タマネギ。タマネギに含まれている成分の中には、メタボリックシンドロームの予防・改善に役立つと注目されるものがあります。瑞々しく生食できる新タマネギは、そのような成分を無駄なく食べる事ができます。

新タマネギとタマネギはどう違う?

タマネギ
年中出回っているタマネギは、保存のために乾燥してから出荷されます。
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一般的なタマネギは、保存をよくするために収穫後約1ヶ月間、日陰で風をあてて乾燥しますが、新タマネギは乾燥せずにすぐ出荷するので、辛味が少なく、みずみずしさと柔らかさがあるのが特徴です。

タマネギには、皮の色や大きさにより、黄タマネギ、白タマネギ、赤タマネギ、小タマネギなどの種類があります。新タマネギとは、主に白タマネギです。

古くから薬として利用されていたタマネギ

タマネギは、昔から薬効のある野菜として知られています。古代エジプトでは、ピラミッド建設に従事した労働者たちにとって滋養強壮の食料として栽培されていたという記録があるそうです。またヨーロッパでも、長寿薬として、また発汗・殺菌・利尿剤などとして使われていたと言います。漢方でも、消化促進、咳や痰を鎮め、利尿などの効果があるとされています。

ではこうした作用は、どんな栄養素や成分が働いているのでしょうか?

タマネギは、ビタミンB1、B2、C、カリウムなどの栄養素や、近年注目されている抗酸化成分が含まれています。またタマネギを炒めると甘味がでますが、フラクトオリゴ糖が多く含まれているからで、このオリゴ糖は腸内で善玉菌の働きを助け、便秘の予防・改善等、腸内環境を整える働きがあります。

生活習慣病の予防に役立つ成分

独特の辛み成分、硫化アリルは、代謝を促し疲労回復に役立つビタミンB1の吸収を促す、また血行をよくするなどの作用があります。

タマネギの外皮は、黄色の色素であるケルセチンという成分を含んでいます。このケルセチンは、ポリフェノールに属するフラボノイドの一種で、強い抗酸化作用があるため動脈硬化を防ぐ働きがあると言われていいます。

またこのケルセチンや、香り成分の中のジスルフィド類や、その他成分には血糖値の低下に関わるものがいくつかあることが近年報告され、糖尿病対策として注目される食べ物です。ただし、タマネギやタマネギの薄皮を毎日多量に食べるなんてことは難しいため、成分を凝縮したエキス剤などの健康食品が利用されているようです。

くれぐれもタマネギさえ食べれば、健康になれると誤解のないようにしてください。