投資信託/ファンドの種類を紹介

守りながらコツコツ増やす!国内債券ファンド(2ページ目)

景気後退や円高のダメージを受けない安定的な運用がしたい、そんな安全志向の人におすすめな投資信託が、「国内債券ファンド」です。預貯金の延長線上で購入できるので、投資初心者にも安心。今回はそんな国内債券ファンドの選び方や注目ファンドをご紹介します。

執筆者:村岡 里香

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一口に国内債券ファンドといっても、組入資産や運用手法等によってファンドごとに特徴は異なります。自分に合ったファンドを選ぶための4つのポイントをご紹介しましょう。

1. 債券の種類別の組入比率

まずは、国債や地方債、社債など種類別の組入比率をチェックします。種類別の構成比によってリスクやリターンの大きさは異なるので、安全性を重視したい場合は国債を中心に組み入れるファンド、より高い利回りを狙うなら社債を多く組み入れるファンドを選ぶのがポイントです。

当然ながら、社債中心のファンドは国債中心のファンドよりも値動きのブレが大きい傾向があるので注意しましょう。組入資産の構成比は月次レポートや運用報告書で確認できます。

2. 債券の格付け別の組入比率

発行体の信用度をしっかりチェック!

発行体の信用度をしっかりチェック!

また、合わせて必ずチェックしておきたいのが組入債券の格付け構成比です。格付けは発行体の信用力を表すもので、格付けが高いものほど元本と利息が支払われる確実性が高いことを示します。

最上級がAAAで、BBB以上が投資適格債とされています。BB以下はデフォルト(債務不履行)リスクが高くハイリスク・ハイリターンとなるのでご注意を。安定的な運用を目指すなら平均格付けはA以上のファンドを選ぶとよいでしょう。

3. デュレーション(金利感応度)

レポートや運用報告書には、債券に投資した資金の平均回収期間をあらわす「デュレーション」も記載されています。デュレーションは「金利感応度」ともよばれ、金利の変動に対する価格の感応度も表すもの。例えば「デュレーション7年」とあれば、1%の金利変動に対し基準価額が7円程度変動することを意味します。

デュレーションが大きいほど金利が上がった(下がった)時に基準価額が大きく下がる(上がる)傾向があるのでブレ幅を事前にイメージすることが可能です。将来の金利上昇による価格下落が心配な人は、デュレーションが3年以下など短いのものを選ぶのがベターです。

4. コスト

国内債券ファンドのコストは株式ファンドよりも低く、保有コストである信託報酬はほとんどのファンドで1%未満です。それでも、組入債券から得られるリターンを考えればかなりの負担と言わざるを得ません。

国内債券ファンドにとってコストの安さは非常に重要。シビアに比較してできるだけ信託報酬が安く、ノーロード(申込手数料無料)で買えるものを選ぶことをおすすめします。

次のページでは注目の国内債券ファンドをご紹介します>>>
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