新しいマンションは、キャッシュで
大事なお金。十二分に働いてもらえる価値あるお金の使い方を |
しかも、今のマンションの売却代金をあてにしなくても大丈夫、というのですから立派なもの。株式、投資信託、外債など、多種の金融商品をお持ちで、「今年、株式が下がったときは本当に辛かった」とZさん。後でそっと教えて下さったのですが、Zさんの資金源は相続財産だとか。大事に大切に価値あるものにこそ投資して欲しい、そう思います。
悩ましいのは、やはり今のマンションの取扱い
お話しの中で、何度も繰り返しでてくるのは、今のマンションをどうしたらよいか、という悩み。そのタイミングがZさんにとっては大問題です。
売却すれば、1000万円の上乗せが可能。でも、2年後はどうなっているかわからない。「売却損が出たらどうしよう」とZさんは考えます。
最大の利益を確保しようと、今売却に踏み切れば、新しいマンションができるまでの2年間は賃貸暮らし。余計なコストがかかります。
2年間で仮に1000万円値下がりしても、購入価格と同程度。買った値段よりも高く売れるマンションなんて、どこにでもあるわけではありません。いくらで売却できるかは、2年後の市況次第。マンション力と市況にゆだねてよいのかもしれません。
一方、今すぐ売却し賃貸暮らしを始めるとどうでしょう。住む場所にもよりますが、2年間の仮住まい費用が500万円を超えるとは少し考え難いですね。さらに、売却すればローン等の支払はなくなるのです。
すぐに売却するメリットは、現段階で利益を確定できること。そして、家賃などコスト予測が容易であること。売却益が出るか否かを2年後の市況にゆだねる方法よりは、精神的に楽だといえますね。
Zさんは、「今すぐ売却すれば多額の利益が入る、でも賃貸暮らしはもったいない。かといって、2年後まで売却を待てば、余計な家賃は払わなくて済む代わりに売却価格の低下で損がでるかもしれない」「でもでも、、、」と堂々巡り。
迷いを抱えたまま大きな決断をすると、どうも後悔することが多いようです。Zさんが今すべきことは、再度、見積りをとり経費を算出して、それぞれのケースでの正確な収支を試算すること。自分の中で決め手をもち、納得した上で自宅の処分のタイミングと購入の決断を行うのが得策です。
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[9] 中古デザイナーズマンションは?
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