大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

【基本編】どう決める?方法は?就活における内定辞退

内定辞退はいつまでにすればいいのか? 方法は? 手紙を書くべきか、電話すべきか、メールでもいいのか? 誰に迷惑がかかるのか? そして自らが納得できる決断方法とは? 就職活動のクライマックスを自分らしく乗り越えよ!

執筆者:見舘 好隆

「内定辞退」という究極の意思決定をどう行うか

辞退1
初めて社会人として飛び込む会社選び。悩む気持ちは分かる。さて、どんな手順で考えていけばいいのだろうか?
最近、ちらほら聞こえてくる「内定」。当然、とりあえず本命ではないけど「内定キープ」している人、内定を複数抱えていてどんな手順で辞退をするべきなのかを考えている人、いるんじゃないかな? もちろん、逆に1つも内定がない人もいるだろう。そんな人でも、面接が重なってどちらかを優先したり、店舗や先輩訪問会社研究をする優先順位だったり、いずれにしても「意思決定」しなくてはいけない場面は必ずあるはず。

そんな皆さんのために、「内定辞退」を深く考えてみたいと思う。今回は、内定辞退の大原則「基本編」である。

内定辞退は1秒でも早く!

内定辞退は「いかに早く」がポイントである。辞退するなら「1秒でも早く」が大原則である。

「え~、別に明日でもいいじゃない」と言ってたり、平気で内定をダラダラ二つ以上抱えたりしている学生を見ると、後ろからバックドロップをしたくなる。なぜなら、ダラダラ内定辞退をすることで、どれだけの迷惑を掛けるか、理解していないからだ。

■理由その1:早く辞退しないと、次点の学生に迷惑がかかる
なぜなら、辞退者が出れば、次点の学生に内定が出る可能性が高いからだ。君がダラダラ無意味に内定辞退を引き延ばせば、次点の学生を生殺しにすることになる。そして最悪、時機を失すれば、次点内定は無しで予定採用数を減らしたまま採用を終了することもあり得るのだ。君が次点内定者の立場だったらどう思うだろう。さっさと内定辞退をしない学生を憎く思うはずだ。

■理由その2:早く辞退しないと、人事にも迷惑がかかる
なぜなら、追加で学生を募集することになれば、また求人告知、説明会、筆記、面接を一からやり直すことになる。広告費・郵送費・会場費・テスト代・印刷費・人件費などなど、数百万円レベルの出費だ。きっと人事は君のことをよく思わないだろう。わざわざ憎まれることをする必要は無い。

よって、辞退を決意したなら、1秒でも早く辞退しなくてはいけない。とにかく、次点の学生や人事の迷惑を最小限に押さえることを、最優先にしよう。

常に志望順位を更新する!

ブランコ
いつまでもブラブラ考えるな。答を先延ばしするな。考える時間をしっかりかければ、自ずと答えは出るはずだ。
ついつい内定を複数抱えてしまい、内定辞退が遅くなる理由の一つは、どの会社に決めればいいのか、意思決定できないからであろう。

さて、なぜ「決められない」のだろうか。多分、決め手に欠けるのだと思う。もちろん、自分が100%満足できる会社なんて存在しない。なぜなら、

  1. その会社がベストかどうか、入ってみないとわからない。
     
  2. やってみたい仕事をやらしてもらえるかわからない。
からだ。悩む気持ちは良くわかる。しかし、ただ悩むだけでは、微妙な違いしかない会社の志望順位をつけることはできない。ではどうすればいいのだろうか。

そこで、志望順位を決める効果的な方法を教えよう。

  1. 白い紙を用意する。
  2. 横軸に内定を取った(出そうな)会社を書く。
  3. 縦軸に自分のこだわりポイントを書く。たくさんあったほうがいい。
  4. ◎○△×で、四段階評価をしてみる。
志望順位


俯瞰してみると、P社が今のところ一番だという事がわかる。俯瞰しても分からない時は、◎3点/○2点/△1点/×0点で計算してみるといい(上記例だとO社7点/P社13点/Q社8点)。

こうすることで、意外とすんなりと志望順位を決めることができるはずだ。そして、この作業をコンスタントに行うことが肝要だ。就職活動を進めるうちに新たに魅力的な面を知ったり、逆に失望する面を知ったりするだろう。また、後述する内定者親睦会で初めて出会った将来の同僚と話すだけでも、かなり順位は変動するはずだ。

とにかく、いつ「決断の時」が訪れてもたじろがないように、常に志望順位を更新することを忘れてはならない。
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