不動産広告と言えば、新聞の折り込み広告や住宅雑誌が主流でしたが、インターネットの普及で広告形態も様変わり。売主・販売会社のホームページや物件情報の比較サイトなどを利用して自宅で不動産情報を収集し、比較検討を重ねることが可能となりました。売主・販売会社のホームページでは、モデルルームをバーチャルに見学体験でき、土地勘のない現地周辺の情報収集も可能となっています。
ところがこの不動産広告、実はかなりの曲者。トラブルを回避するための、“知っておきたい不動産広告のポイント”をご紹介します。
“家賃並み”の落とし穴
マンション選びの情報は、不動産広告から? |
「家賃並み」の告知で注意したいことは、2点。提示された低い毎月返済額が、当初何年間の返済額であるか。という点と、ボーナス時割増加算の有無です。表示では、家賃並みの数字に近づくよう、極力低い金利を利用して計算します。1年固定、2年固定、3年固定など、固定金利選択型の場合は、その返済額が完済まで続く保障はないことを認識すべきです。
もうひとつの注意点であるボーナス時割増加算は、返済方法の問題です。返済の仕方には、毎月毎に返済する方法と、ボーナス月に割増して返済するボーナス併用返済とがあります。同じ借入額の場合、ボーナス時返済を併用している方が、当然ながら毎月返済額は少なくてすみます。家賃並みの低い毎月返済額が提示されている場合、ボーナス時併用返済ではないかと疑って、その旨のコメントを探してみることも必要です。
「駅徒歩3分」って何メートル? 次ページで詳しくみていきましょう。