パワーポイント(PowerPoint)の使い方/表やグラフの操作

MS Graphでグラフを作るときの便利ワザ(2ページ目)

PowerPointに付属する「Microsoft Graph」を使うと、入力したデータのどの部分を使うと一番わかりやすいグラフになるのかを、ダブルクリックで何度もためすことができます。

井上 香緒里

執筆者:井上 香緒里

パワーポイントの使い方ガイド

ダブルクリックでデータのオンとオフを切り替える


今回は携帯電話のニーズが2年間で大きく変わったことを強調するグラフを作成します。データシートには3年分のデータを入力しましたが、2005年のデータがないほうが、棒の高さの違いを強調できるかもしれません。

ただし、せっかく入力したデータを削除してしまうと、次に必要になったときにもう一度データを打ち直す羽目に・・・。これはかなり面倒です。

こんなときに便利なのが「ダブルクリックのワザ」。グラフ化したくないデータをダブルクリックするだけで、グラフから一時的にはずすことができるのです。
ここでは2005年のデータをはずしたいので、行番号の「2」の部分をダブルクリックします。
グラフ化したくない行番号や列番号をダブルクリックする


どうでしょう。データシートの2005年のデータがグレーアウトすると同時に、グラフから2005年の棒がなくなりましたね。このほうが、2年間でニーズが変化したことがよくわかるはずです。
もう一度同じ位置をダブルクリックすれば、非表示にしたデータが再びグラフ化できる


同様の操作で、列のデータをグラフからはずすこともできます。「買い物」は「サイト閲覧」含まれるため、「買い物」のデータをグラフからはずします。それには、列番号の「D」の部分をダブルクリックすればよいのです。
特定のセルだけを非表示にすることはできない。行単位か列単位で操作する

「買い物」のデータがグラフからなくなった


いかがでしょうか。最初に作成したグラフに比べると、随分すっきりしましたね。「ダブルクリックのワザ」を知っていれば、元のデータを削除することなく、何度もグラフを作り変えながら、一番効果的な形を探り当てることができるのです。
データシートのデータをすべてグラフにした状態。たくさんのデータがありすぎて何を伝えたいかがはっきりしない。

必要なデータに絞り込まれたため、2年間のニーズの違いがはっきりする


売上報告会議などで資料として配布するデータは、詳細なものが求められることもあるでしょう。しかし、プレゼンのように短時間で相手を説得させるときには、詳細なデータをそのまま見せるのではなく、集計結果だけを見せるとか、数値が大きく変わる年度だけを取り上げるなどの工夫が必要です。
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