どのようなマンションにしようかと住宅を探し始めた頃は、住宅ローン選びの大変さなどには思いも及びません。希望するマンションの絞り込みが済むと、購入予算を無理なく効率よく使うための住宅ローン選びが、あなたの次なる重要課題です。

金融機関や住宅ローンが山ほどもある中、何を基準に自分にジャストな住宅ローンを選べばよいのでしょう。希望条件の優先順位は人それぞれですが、悩むポイントはほぼ共通です。うーんと悩んだ結果、5年固定の住宅ローンを選択したBさんにその決定プロセスについてお話しいただきました。


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金融機関は給与振込み先、住宅ローンは提携ローン


skichika
住宅ローンは、給与収入の見込めるうちに完済したい、、、。
今回お話を伺ったのは、30代のシングル男性、Bさんです。都内に念願の新築マンションを購入し、売買契約が目の前に迫っています。「マンション選びに時間とパワーをかけ過ぎたためか、種類が多く複雑な住宅ローン選びには身が入らずちっとも進まない。何を決め手とすればよいのかが分からない」ととてもお疲れの様子。情報と状況の整理が必要のようです。

「住宅ローンの情報収集は可能な限り行った」というBさんがまずとりかかったのは金融機関選びでした。Bさんの購入マンションには提携ローンが用意されていて、その中から給与振込み先と同じ金融機関を選択しました。

「提携ローン」とは、マンションの売主等と金融機関が対象となるマンションについてあらかじめ提携を行っているもので、審査や手続きが比較的スムーズに行われます。最近では、金利優遇などのメリットがある場合がほとんどです。

Bさんは、他の金融機関の融資条件や優遇内容とも比較した上で、給与振込先の金融機関がもっとも便利で使い勝手が良いと判断し決定しました。金融機関選びの次は、住宅ローンの選択です。実はBさん、情報収集の段階でひそかに決めていたことがありました。


変動金利と全期間固定タイプは選ばない!


Bさんは、住宅ローンの返済期間を30年から35年にしたいと希望していました。「いつまで会社にいるのか、いられるのかはわからないが、ひとまず勤労収入が見込める定年までに返済のめどをつけたい。できる限り完済に近づいていたい」というのがBさんの基本の考え方です。

毎月返済額の負担を考えると、返済期間を長めに設定せざるを得ないBさんですが、「長期返済だからこそ、20年後、30年後の金利を現段階で固定させたくない。長期固定タイプはリスクが高いため選びたくない」という考えの持ち主。であれば、もっとも短期変動となる変動金利タイプを希望するのか、というとそうではありません。「短すぎるのも不安」というのが本音のようです。

Bさんの選択の決め手は何だったのか。次ページでみてみましょう。