「25日締め翌月末払い」の入金日を算出してみよう
売掛金などを管理していると、クライアントの支払条件によって入金日がいつになるのかを算出したい場合があります。このような場合も、今回の組み合わせテクニックを応用できます。ここでは、「25日締め翌月末払い」を例に、簡単なサンプルを用いて入金日を算出してみましょう。ポイントは2つあります。【ポイント1】締日による場合分け
1つ目のポイントは、締日によって入金日が変わることです。「25日締め」の場合、売上日が25日以前の場合は翌月、25日より後の場合は翌々月の入金日となります。売上日はDAY関数を使って取得できます。そして、この日が25以下だったら翌月、25より大きかったら翌々月となるように、IF関数を使って処理します。
【ポイント2】末日の算出
末日は月によって違うので、少々やっかいなイメージがありますが、末日を求めたい月の翌月1日の1日前と考えると簡単に求められます。例えば、6月30日を求めたい場合は、7月1日の1日前の日付を求めます。7月31日を求めたい場合は、8月1日の1日前の日付を求めます。翌月の末日は「翌々月の1日の1日前」なので、翌々月の1日を「DATE(YEAR(B2),MONTH(B2)+2,1)」で求めて、ここから「1」をマイナスします。
同様に、翌々月の末日は「3ヶ月後の1日の1日前」なので、3ヶ月後の1日を「DATE(YEAR(B2),MONTH(B2)+3,1)」で求めて、ここから「1」をマイナスします。
支払日を算出する数式を完成させよう
これまでの解説から、セルB4に入力する数式は次のようになります。数式を入力したら、結果を確認してみます。
セルB2の値が「2020/5/23」の場合、締日より前なので「2020/6/30」が表示されます。
セルB2の値を「2020/5/26」に変更すると、締日より後なので「2020/7/31」が表示されます。
本記事で紹介した、YEAR関数・MONTH関数・DAY関数・DATE関数は、様々な事例に応用できる定番テクニックです。ビジネスの現場などで、ぜひご活用下さい!