関数とは
もう一度、セルB10を選択して、自動入力されたセルの内容を確認してみましょう。セルB10には「=SUM(B2:B7)」と入力されています。このような「=英字(セル範囲など)」の形をしているものを「関数」といいます。ここで入力された関数はSUM(サム)関数といい、カッコ内に指定したセル範囲の合計値を算出する関数です。「=」に続けて入力されている英字は、関数の名前でもあり、その関数の機能を表す単語になっています。例えば、「SUM」は「合計」「総計」の意味をもつ英単語です。関数名は英単語の時もあれば、その機能を象徴する造語のような単語のときもあります。
カッコ内には、「計算に必要な数値」や「計算条件を表す数値」、もしくはそれらが入力されているセルやセル範囲などを入力します。この部分を関数の「引数」といいます。引数に入力する内容は、関数によって様々です。
関数のイメージ
関数の説明で、自動販売機の話がよく出てきます。ジュースがほしければ、ジュースの自動販売機を探します。そして自動販売機のコイン投入口にお金を入れてボタンを押せば、ジュースがゴトンと出てきます。関数も似たようなところがあります。合計値がほしいので、合計値を算出する関数を探します。そして関数の引数にセル範囲を指定して「Enter」キーを押せば、合計値がパッと表示されます。
ゴトンと出るのか、パッと表示されるのかの違いは別に関係ないのですが、自動販売機や関数のしくみについてわからなくても、コインやセル範囲を入れれば、ほしい結果が出てくるという点が似ていますね。
関数には、専門的な数値を算出するものや文字列を操作するもの、Excelの表から効率的にデータを探し出すものなど、便利な関数がたくさん用意されています。このサイトの「関数」カテゴリでは、様々な関数の使い方を紹介しています。こちらもぜひご覧ください。