‘「婚活」時代/山田昌広・白河桃子著’が話題になっています。希望の就職を実現するために就職活動(就活)が欠かせないように、結婚するのにも結婚のための活動(婚活)が必要な時代となりました。
著者は、その背景として男女交際の規制緩和、お見合いから恋愛結婚へ、価値観の多様化に伴う男女間の価値観対立など、時代の変化を挙げています。マンションと結婚を考えてみても、確かに「マンション購入=結婚の放棄」などといわれた時代はもう古く、二者択一の世の中ではありません。
あなたの周りには頭の固い少数派がまだいらっしゃいますか。でもご安心ください。時代は確実に変化しています。「結婚かマンション購入か」という対立軸ではなく、婚活とマンション購入のプロセスについて、共通点を探っていきましょう。
女性は経済力を求める傾向に
結婚相手に求めるものは、「人柄」がダントツ!その他、学歴、職業、収入など経済力を重視する傾向が強いのが女性の特徴 |
女性は相手に経済力を強く求め、男性は相手に対し経済力をそれほど大きくは求めていません。男女ともに家計収入は男性が稼ぐもの、と考えている結果だと言えます。ですが、昨今の景気や雇用情勢の悪化、高失業率、非正規雇用者増加の中で、キャリアのある女性がより高収入の男性を探すとなると、大変。数少ないターゲットに対し、的確で効果的な自己PRが求められます。婚活が必要となる所以です。
女性たちよ、狩に出でよ
男性たちよ、自分を磨け
‘「婚活」時代’の著者のメッセージです。女性も男性も、結婚相手に選ばれるための自己PRが必要です。プレゼンテーション能力も必要ですが、何よりも自己PRできる“自分”がなければなりません。“自分磨き”がポイントです。
自分磨きとマンション購入プロセス
これまでマンション購入のサポートを行ってきて、“自分磨き”に成功した多くの方々をみてきました。マンション購入のプロセスには、自分のライフスタイルを考え、キャリアプラン、ライフプランを意識し、自分のお金を把握するという作業が発生します。
この自分と真剣に向き合うプロセスこそが自分磨きにつながるのです。自分と向き合った結果、残念ながらマンション購入に至らなかったケースもあります。でもそれで良いのです。現在の自分にとって、最良の選択だと本人が十分に納得しているからです。
購入に至らないケースでは、マンション購入以上に大切なことを見出し、購入を完全に断念する場合や、ライフスタイルや家計を見直して予算計画を仕切りなおす例、将来の購入にそなえて貯蓄・投資プランを立てる例など、様々です。どのケースも将来の自分のハッピーに向かって積極的に生きていく、どなたも大変魅力的です。このプロセスこそが“自分磨き”ではないでしょうか。
“「婚活」時代”の著者は、「稼げる女性」と男性には「生きる力」を婚活のキーワードとして提示しています。収入と結婚率の関係も気になります。次ページでみてみましょう。