今回は『あなたの時給はいくらですか』をお読みくださった読者の方からの質問におこたえする形で、美縞の仕事とギャラについての考えを述べてみます。
●クライアントとの交渉はどうするの?
読者の方のメールには、次のようにありました。
「最初は安価なギャラであっても、仕事を確実にこなしていくことでギャラのアップを交渉できるものでしょうか?」
一度引き受けた仕事において、ギャラ交渉が可能であるか否かは職種によって異なるものです。一概に答えを出せるものではありませんが、私自身の経験からお話ししましょう。
私はこれまで仕事の途中で、こちらからギャラのアップを交渉したことはありません。これは最初に提示された仕事の内容と金額をよく検討した上で引き受けているためです。とはいえ、実際に作業に入ると、「う~~~、この金額でこれだけの内容をこなさないとならないとは、割が合わないな~」と感じることはあります。その時は引き受けた自分の判断ミスか、もしくは効率的に作業できない己の能力不足と思って割り切ります。そして次の契約の際に、再度引き受けるか否かを熟考するのです。
きちんとした契約書がないまま仕事をするケースは多いのですが、これは逆手に取るとSOHOワーカー側から作業途中でギャラ交渉を行う余地があるとも見えます。(逆に契約書がないために追加の注文が入ったり、ギャラの値下げや支払いの延滞が起こる可能性があるのですが、この件はまた後日改めてお話ししましょう)。つまり、ギャラのアップを交渉することはできる、と言えます。
ですが、私は交渉はしません。なぜなら・・・