シングル・DINKS向けマンション/シングルのマンション購入

本当に必要?その広さ。大は小を兼ねない?(2ページ目)

シングルのマンション購入を妨げるもの。それは、ライフスタイルの変化です。結婚したら?仕事が変わったら?不安払拭のための、広めのマンション購入が果たして解決策となるのでしょうか。住替えを意識しましょう

大石 泉

執筆者:大石 泉

シングルのマンション購入ガイド

将来に備える


skichika
10年後、20年後、30年後、40年後のあなたは?シングルだからこそ住替えを意識したい
現在のライフスタイルにジャストサイズの1LDKを3000万円で購入した場合と、将来に広さニーズに備え3LDKを5000万円で購入した場合を考えてみましょう。価格差は2000万円です。販売価格が高いと諸費用が高くなります。また、住宅に関る税金は面積に対応するモノが多く、広くなれば税金も高くなります。

借入額も多くなるほど利息が増えます。2000万円を住宅ローンで借入れる場合を考えてみましょう。金利2.62%(固定)、20年・元利均等返済で試算すると、20年間の利息総額は572万円です。当初、3000万円で購入していれば、差額の2000万円、利息の約500万円は、住替え予算に充てることが可能です。
さらに、3000万円で購入したマンションが1500万円で売却できれば、あわせて4000万円の住替え予算を捻出できます。

ライフスタイルは変化し、マンションは進化します。将来にわたって100点満点の住まいを見つけることは至難の業。であれば、来るべき時に最適な住み替えを可能にすべく、目の前のマンション購入に投入しすぎないことも必要ではないでしょうか。

もちろん、立地条件やマンションの躯体、管理体制、ご自身のこだわりなど、資産価値やあなたの満足度に影響することを外してしまうのではありません。将来の住替え資金に充当するには、売りやすい、貸しやすいマンションである方が良いに決まっています。

考えて頂きたいのは、不確定な将来のことを意識しすぎて、必要以上の資金を先に投入しすぎないこと。シングルだからこそ、将来の住み替えを意識すべきこと。あなたの豊かな暮らしに本当に必要なものを吟味し、大切なお金をシフトしてください。あなたにとって価値あるお金の使い方をお考えください。
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