マンション購入には事前準備が必要です。購入目的の確認や希望条件をピックアップしておくことは事前準備の必須事項です。
ところが、ある程度の事前準備をしていても“決められない組”の人たちがいるのです。決められなければ永遠にマンション購入はできません。今回は、決められない組の人たちの“買えない理由”について考えます。
欲しいマンションは?
希望は明確だけれども、、、 |
「住みたい場所はありますか?」と尋ねると、□□区で○○駅が利用できて、徒歩7分以内で、駅前に買い物施設や行政機関などが揃っていて、マンションの周りは住宅街で静かな場所がいい。と場所に対する希望もある。
では、資金プランはどうかというと、「現在の家賃が高めなので、その程度ならば住宅ローンは大丈夫」と返済の目安も持っている。
けれども決まらない。
決まらない組の1人、A子さんは「どのマンションを見ても、自分に合っているような合っていないような、どちらにも思えて決められないのです」「まったく論外で候補から外れるものはさすがにセレクトできるのですが」とも。
「それでも先日、かなり気に入ったマンションが見つかって、販売担当者の勧めに従って住宅ローンの仮審査を受けました。結果はマル。ところが、それ以上にお話しを進める意欲が出ず、キャンセルしてしまいました」とか。
A子さんは、宅ローンの仮審査を受けるまで気持ちが固まっていたにも拘らずキャンセルしたというのです。
あなたはいかがでしょうか。
購入候補となるマンションの絞込みはスムーズですか。
契約、引渡しに向かって気持ちが盛り上がっていますか。
買えない理由は“困っていない”こと
A子さんに代表される決まらない組の方は、一つに絞ることができず、マンション購入に至ることはありません。
マンションが買えないのは、“困っていない”からです。
現在の住まいに不満はなく、家を出る理由が特にない。
家を出なければならない差し迫った状況にない。
などのことが考えられます。
マンション購入は気になるけれど必要性を強く感じていないため、マンション探しやモデルルーム見学など楽しいうちはよいけれど、話が進むと手続き等が面倒になり結論を迫られた段階で思考を停止してしまうのです。あるいは、延々とモデルルーム見学を当たり障りなく続ける方もいらっしゃいます。
人は動機や理由がなければ行動を起こしません。ましてや、大きなお買い物の場合は、高額支出をするための自分への承認や理由が必要です。さらに、行動したり決断したりするには強い意思が必要です。“困っている”ことは、心や行動を促す原動力となります。
ところが、困っていない。
こんなA子さんが、マンション購入好機を見逃さずに済む対応策はあるのでしょうか。次ページで考えてみましょう。