大学生の就職活動/就職活動の選考対策

経験による成長を自己PRする方法・その2

自己PRに書くべきエピソードは、君を成長させた経験である。その経験は、困難を伴う「身の丈を超えた経験」であるはずだ。入社後も困難に立ち向かい成長できる人材であることを伝えることがポイントなのだ。

執筆者:見舘 好隆

【メカニズム】タイミングと場所と人材

成長を促す経験

成長を促す経験
「身の丈を超えた経験」は、理想的なタイミングと場所、そして人材であることが大切だ。
【才能】成長に必要な潜在能力より続く。
次に「メカニズム」の部分をチェックしたい。メカニズムとは、その経験を生み出した所属団体が、君を適切な人材であることを理解して提供したのか、そしてそのタイミングと場所は適切なのかという観点である。マッコール教授は、実力が既に証明済みの人材ではなく、今後成長できそうな人材に経験させること、そして、任務の与え方、異動、タスクフォース、研修プログラムを活用することが大切であると指摘している。

これは、まだ日本の企業であまり考慮されていない視点であり、興味深い。なぜならば、概して日本企業は、難しい課題には難しい課題をクリアできそうな人材に対しアサインするからだ。しかしそれは、「身の丈を超えた経験」でなくなってしまう。よって、難しい課題を乗り越えられないかもしれないが、前述した「才能」の部分に注目して、「身の丈を超えた経験」をさせることが、そしてそれがもしかして乗り越えられなかったことも覚悟して経験させることが肝要だということである。

さて、君の経験はどうだろうか。

例えば、ゼミなどの学業であれば、先生は君に対して、できそうな課題ではなく、「身の丈を超えた経験」を、タイミングや場所も考慮して与えてくれた課題だっただろうか。

例えば、クラブやサークルであれば、部長やメンバーが君に対して、できそうな課題ではなく、「身の丈を超えた経験」を、タイミングや場所も考慮して与えてくれた課題だっただろうか。

例えば、アルバイトであれば、店長や先輩が君に対して、できそうな課題ではなく、「身の丈を超えた経験」を、タイミングや場所も考慮して与えてくれた課題だっただろうか。

そんな配慮や期待が込められた「身の丈を超えた経験」が、君を成長させた可能性が高い。そんな観点も自己PRのエピソードの中に織り込むと、説得力が増すだろう。


※次のページで、【触媒】成長を促進させる環境や制度・支援を学ぶ!
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