【STEP5】エントリーシートを書くために自己分析する
自分を作る必要はない。自分を翻訳すればいいのだ。 |
次にエントリーシートを書く上での「自己分析」について考えてみたい。前ページで、自己PRを書くためには「自己分析」が必要だと述べた。会社研究で「求める人材(求める力)」をチェックしたと思う。このストライクゾーンに入るように、自己PRしなくてはならない。
「ええ、自分を変えろということですか?」
いやいや、そうではない。まず、企業が求める力は、どの企業もほとんど同じだ。コミュニケーション力など「対人基礎力」、主体性やストレス耐性など「対自己基礎力」、言語的および数的な「処理力」、論理的および創造的な「思考力」、そして課題や問題に対処する力「対課題基礎力」のいずれかだと思う。どれも仕事には不可欠なもの。そのうち、どれを特に欲しているかだけなのだ。よって君がPRすべき力も、この5つのどれか、もしくはすべてだと思う。つまり、君を変える必要はない。
気をつけないといけないことは、わざわざ企業が「求める人材(力)」を書いていることである。なぜ書いているのか。この力を持っている人が欲しいからだ。この力を持っている人こそ、その企業で輝けるからだ。
にも関わらず、求める力を無視して自己PRするのは、センスがなさ過ぎである。例えば「投手」を募集している野球チームに、「私はキャッチャーが得意です」と履歴書を送ったら、人事はどう思うだろうか。きっと「求人広告をちゃんと読んでないな」と思うだろう。
自己PRは「求める人材(力)」とリンクさせなければならない。しかし、君を変える必要はないし、企業も全く同じ人材ばかりが欲しいのではない。企業にとっての「求める人材(力)」は、最低限持っていてほしい力であって、必要十分ではない。さらにどんな才能を発揮してくれるのかを企業は楽しみにしているのだ。
そういった意味で「自己PR」は、君を、企業の人事が受け入れしやすいように、「翻訳」する作業なのだ。
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