商品・サービスの特色について考える!
一つの企業を調べていると、どんどん疑問が湧いてくる。そうなると、新聞を読んだり、ニュースを観るのが楽しくなるよ。 |
ここで引き続き、株式会社エイチ・アイ・エスを見てみよう。
1.「背景(その企業が対峙する問題・課題)」
アジアを中心とした外交問題、情勢不安や急激な為替変動の影響から海外旅行が低迷。一方で富士山が世界文化遺産に登録され訪日外国人の増加、羽田空港発着枠の増加や、LCC国際路線の利用者の増加などがプラス要因。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催訪日旅行強化。
成長加速のアジアへの出店強化。旅行ニーズの多様化・個性化への対応。新興国の旅行会社、低価格を打ち出す旅行会社と競争の激化。主要顧客が若年層、高齢社会に向けた新規顧客開拓が課題。
2.「商品・サービスの特色や差別化」
【個人旅行】リーズナブルな海外航空券・海外ツアー(サーチャージ込み)、添乗員同行の旅(シニア向け)、ビジネスクラスツアーなど。
【目的別旅行】
海外ウエディング、音楽鑑賞、世界遺産の旅、エコツーリズム、バリアフリー、鉄道の旅、豪華客船、留学・語学研修など。
【訪日旅行(インバウンド)】ANA国内線を利用した国内旅行、訪日外国人向け観光案内アプリなど。
【企業向けサービス】海外出張(出張費削減)、健康保険組合の福利厚生サービス、
団体旅行(リーズナブルな社員旅行・教育旅行・視察旅行・報奨旅行)など。
【団体・組織向けサービス】公務渡航(訪日旅行、国際交流、産業視察)、
スポーツ事業(海外遠征・合宿・観戦)、エンターテインメント事業など。
【ホテル事業】グアムリーフ&オリーブスパリゾートホテル、ウォーターマークホテル長崎、バリ島新ホテルなど。
【テーマパーク事業】ハウステンボス、ラグーナ蒲郡など。
【運輸事業】オーシャンローズ号、国際チャーター専門会社ASIA ATLANTIC AIRLINESなど。
このように背景と商品・サービスを並べてみると、なぜその企業でこの商品とサービスが展開されているのかが見えてくるはずだ。
これに、ライバル企業との差別化を付加してみるとさらに良くなるだろう。ライバル企業との差別化を明示するのは簡単だ。その企業オリジナルのワードを用いれば良い。その企業独自の商品やサービス名を書けば、「その志望動機なら、ライバル会社のA社でもOKだよね?」と言ったツッコミを受けなくて済むぞ。
※次のページで、求める人材について考えるコツを学ぶ!