軸となる数社(同業種)をできるだけ早く絞る。
片っ端からエントリーして、ギリギリになって絞るのは、オススメしない。 |
以下のグラフをみると、1月1日時点で40.8社エントリーしているが、3月1日時点で27.6社、5月1日時点で36社しか会社説明会に参加していない。さらに会社説明会参加後エントリーシートを提出したのは3月に11.8社、5月に24.1社。面接に至っては3月に3.2社、5月に10.9社だ。つまり、エントリーした会社の42%しか会社説明会に参加していないし、28%しかエントリーシートを提出していないし、面接に至っては13%だ。
エントリーした会社のうち、約半分しか会社説明会に参加していない理由は、他社の会社説明会や授業とダブったことが考えられるが、おそらく大部分が「とりあえずエントリー」の会社があまりにも多いことだと考えられる。また、エントリーシート提出の数がぐんと減るのは、会社説明会で会社を吟味したことが考えられる(下図)。面接の数がぐんと減るのは、単にエントリーシートで落とされたか、その前の筆記や適性試験で落ちたと考えられる。
ここで大切なポイントは、「早期にエントリーした会社に就職していること」だ。
上のグラフを見ると、就職決定企業にエントリーした最も多い月が、なんと11月である。4月に選考をスタートする企業が多いことを考えると、腰の重い学生が前月の3月にエントリーが多い理由はわかる。しかし、11月が多い理由は、やはり「じっくり的を絞り、戦略を練った」結果と考える。つまり、会社説明会までに、会社研究はもちろん、先輩訪問や店舗訪問などを行い、戦略を練った上で受験した企業である可能性が高い。グラフ「就職決定企業を知ったキッカケ」のトップが「就職活動以前から知っていた」であることからも明らかだ。結局は、じっくり研究した会社だからこそ内定が取れ、かつ、吟味した分入社する理由も明確になり入社を決定するのだろう。
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説明が長くなったが、やはりここで言えることは、
「軸となる数社(同業種)をできるだけ早く絞る」
ことが肝要であることだ。ここで「同業種」としたのは、吟味するのであれば、ライバル会社も合わせて吟味しなければ、会社研究にならないからだ。電通を吟味するなら博報堂を、JTBならHISを、JALならANAを、日テレならテレ朝を、三井物産なら三菱商事を、日立なら松下を合わせて研究しなければ、明確な志望動機を作り出せない。面接官も競合他社じゃなくて弊社である理由は必ず聞いてくる。そのためにも同業種を数社合わせて研究することが大切なのだ。
※次のページで、もう一つ、サブの軸となる数社(同業種)を押さえる!