大学生の就職活動/就職活動の準備

年功序列は日本企業の成長の鍵だった 2(2ページ目)

年功序列は時代に合わない、これからは成果主義だと言われて久しい。しかし、思ったほど成果主義が日本の企業文化にマッチしていないのも確か。年功序列が持つメリットを加味した制度を持つ会社を選ぶべきだ。

執筆者:見舘 好隆

成果主義制度のメリット

ロイヤリティ
頑張った分だけ報酬が得られることは、やる気を引き出す。でも?
次に成果主義のメリットは何かを考えてみよう。

  1. 有能な人材の採用や引止め策として使える。
    成果主義制度は、高い成果を挙げた人に年齢や勤続年数を加味せず高い評価を与えることができる。それは給与アップであったり、役職であったりだ。すると、能力の高い人は当然転職を考えなくなるし、逆に中途採用者においても短期間で業績を上げれば、既存社員と同等、またはそれ以上の給与や役職を得ることができる。ずっと前からいる社員に引け目を持たずに頑張れる分、高いパフォーマンス、つまり社員のモチベーションアップにも寄与する。
     
  2. 個人の目標と企業の目標をリンクさせ、価値観の浸透を図れる。
    成果主義制度は、個人の成果を明らかにするために、個別の目標を設定する目標管理制度が実施される。この目標と企業の目標をリンクさせる、すなわち経営ビジョンからブレイクダウンされた事業のアクションプランを元に個人目標を設定することができるため、その過程を通じて会社の価値観を浸透させることが可能となる。
     
  3. 人件費の効果的な配分及び削減ができる。
    適切な人に適切な報酬を与えることができるので、仕事ができない年長者の給与をカットできるし、目標を達成できなかった部署の給与も圧縮できるので、結果的に効果的な人件費配分及び削減ができる。


おお、成果主義は時代にマッチした制度ではないか!と思うだろう。
しかしやはり成果主義がなかなか浸透しない訳がある。仮に成果主義制度を実施しても運用が伴わない理由が存在するのだ。

※次のページで、成果主義制度のデメリットを学ぶ!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます