ネガティブな思い込みシンドローム
『4001の願い』(著:バーバラ・アン・キプファー、翻訳:向井千秋、向井万起男) |
- 決めたことを、紙に書き出す
- 友達や家族など身近な誰かに伝える
大学で仕事をするようになって、大学1年生と毎日話すようになった。そこであらためて気付くことは、「夢や希望に満ち溢れている」ことだ。さて、就職活動中の君はどうだろう。早くやりたい仕事を見出したい。締め切りまでにエントリーシートを書かなくちゃ。早く内定が欲しいなどなど、少なくとも大学1年生の頃よりも、心に余裕が無くなってはいないだろうか。目先のことにこだわっていないだろうか。
もっと君は、遠くの輝いている自分を夢見てはいなかったか。
その夢を叶えるための活動が、なぜこんなに苦しいのか。
だからこそ、もう一度その夢を心に宿らせる必要がある。その小さな「夢」をずっと心に焼き付けるためにも、須子さんは「紙に書いて壁に貼る」「友達や家族に宣言する」ことを教えてくれている。
紙に書いて壁に貼ろう。そうすれば嫌でも心に焼きつく。剥がすことが恥ずかしくなる。意識することで、力がみなぎるはずだ。
友達や家族に宣言しよう。そうすれば友達や家族に会うたびに夢の進み具合を確認されるだろう。ある意味プレッシャーだけど、人は期待された方が力が出るもんだ。あと、友達や家族にとっても協力しやすくなる。君に有益な情報をもたらしてくれるだろう。
あと、夢を再度心に宿らせる、素晴らしい本を紹介しよう。
『4001の願い』
(著:バーバラ・アン・キプファー、翻訳:向井千秋、向井万起男)
宇宙飛行士の向井千秋さんがアメリカの本屋で発見、医師で夫の万起男さんともに一気に訳した本だ。作りは至って簡単。「アカデミー賞受賞」という壮大な夢から、「ファーストキスをした人ともう一度キスする」というささやかな夢まで、あらゆる願い事を4001個、夢をリストアップしただけの本。そんな単純な本なのに、読めば読むほど、胸が熱くなる。なぜだろう。
そう言えば、なぜ僕は大学へ進んだのだろう。
なぜ旅行会社に入ったのだろう。
なぜインターネットプロバイダに転職したんだろう。
そしてなぜ今、大学で働いているんだろう。
胸が熱くなるのは、あの頃の自分を夢を手掛かりに、今一度、なぜ今自分がここにいる意味を、考えさせられるからだろう。きっと入社1年目は仕事を覚えることで精一杯。仕事に慣れたら慣れたで、現実に打ちのめされ、仕事に流されて、夢なんか吹っ飛んじゃう。数年キャリアを積んだ今、もしかしたら「あの頃の夢を実現させる力」がついているかもしれないのに、その「夢」を覚えていない。
就職活動中のみなさんも同じじゃないかな。
苦しい時こそ、再度「自分の夢」を確認してみよう。
将来の自分が、その夢を叶えるために。
※次のページで、自己主張不全症候群の処方箋をゲットしよう!
※旅行会社に入社した頃の私の夢を、『4001の願い』から引っ張ってみる。
※その他、カラダ(姿勢)を変えてココロを変える、10年後の自分が今の自分を見てどう話しかけるか考えるなど。『コミュニケーション集中治療室』にはまだまだ載ってるよ。
- 「目的地なんか決めずに旅に出る」…大学時代はこんな旅ばかりしていた。
- 「鍋とフライパンを新しく買い揃える」…ル・クルーゼが欲しい!
- 「仕事をサボって魚釣り行く」…平日なら空いていて気分がいい!
- 「食べられるキノコを見分けたい」…採れたてキノコを食べたいから
- 「波音を聴きながら眠れる家で暮らす」…ああ、ゴージャス!
※その他、カラダ(姿勢)を変えてココロを変える、10年後の自分が今の自分を見てどう話しかけるか考えるなど。『コミュニケーション集中治療室』にはまだまだ載ってるよ。