面接で会話を盛上げるには、一体どうすればいいのだろうか?
「私たちの会話は、情報の交換で成り立っています。情報のやりとりの関係は、ものの『売り買い』によく似ています。『こういう情報を教えてください』と質問を投げかけることは、『この商品をください』と言って『代金』を支払うようなもので、質問された方はその返事を答えることで『商品』を提供していると考えられます。(中略)ところが、この基本にあまりにも忠実になり過ぎると、味気ない、通り一遍のやりとりになってしまいます。(中略)商品を買うときも同じですが、私たちが何か質問するときには、どこか期待以上のものが返ってくるかもしれないというわくわくした感じをもっています。それに対して、ギリギリのものしか返していないところにこの会話の限界があります。ところどころに『おまけ』や『ただ』の情報を入れて返すことができれば、会話はもっと豊かで、親しみにあふれたものになるでしょう。」(出典:『言いたいことがきちんと伝わる50のレッスン―話し上手になれる本』平木典子・跡見学園女子大学教授)(写真提供:FotoStyles)
面接は「会話」である。何かを答えたら合格、という類のものではない。では、一体何を話せばいいのだろうか? 面接官が聞きたいことは以下の3つである。
- 何をやりたいのですか?
- 何ができるのですか?
- 会話ができますか?
問題は3つ目だ。会話ができる、すなわち「初対面でもその場の話を盛上げることができる力」だ。別に笑いを取ることではないし、大演説をぶつことではない。面接でいかに「血の通った」会話ができるかどうかだ。逆の言い方をすれば、話し相手である「面接官が君の話をもっと聞きたくなったのか」どうかなのだ。
さて、どうすれば面接での会話が盛り上がるのだろうか?
どうすればその力を身につけることができるのだろうか?
一緒に考えてみよう。
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