心地よいBGMと、窓からの温かな日差しと、カラフルなソファが出迎えてくれる
さて、海外のジョブカフェのインテリアはどうだろうか? 『Job Cafe?』によると、「Working Links」は、ライトアップされたまるでホテルのような受付カウンターとポップなBGMが来訪者を出迎えてくれる。カウンセリングルームは、窓からの採光や木の温もり、そしてカラフルなソファで緊張を解してくれるそうだ。また「REED in Partnership」は、オフィスの一角にコーヒースペースがあり、息抜きのためにゲームまである。内装は黄色と青とオレンジ。スタッフはスーツに水玉のネクタイやスカーフなどで気さくな感じだそうだ。
そして「Sacramento Works Career Centers」は、就職が決まるとお祝いに「チョコバー」をプレゼントしてくれ、さらに記念撮影までしてくれるそうだ。
一貫して言えることは、「顧客が来訪しやすくする」努力をしていることだ。この点においては、国内の「ジョブカフェ」はかなり努力している。例えば北海道若年者就職支援センター(ジョブカフェ北海道)は、とてもお洒落なインテリアだ。これなら「ちょっと行ってみよう!」と思ってしまう。さて、大学の就職部でここまでカジュアルな内装のところはあるだろうか。暗い事務所のようなところで、結構年配のカウンセラーしかいなければ、きっと躊躇してしまうだろう。
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以上、海外のジョブカフェのレポートと、大学の就職部を比較してみた。もちろん、国によって若年者向けキャリア支援の予算の額や方針は違うので、単純に比べて述べることはできない。しかし、海外のキャリアセンターをモデルに、様々な努力をしている国内のジョブカフェほど、日本の大学の就職部の努力はまだ不足しているところが多いことは確かだ。
せめて、立命館大学や早稲田大学のレベルまで、各大学がキャリア支援に本腰を入れなくては、迎える2007年の全入時代にて、その水準を高校生とその保護者に吟味され、淘汰されてしまうことは、言うまでも無い。
※大学生のみなさん自身が、各大学にキャリア支援の充実を熱望していくことも、必要だと思う。というわけで、最後に「就職部(キャリアセンター)に期待すること!」に是非投票してみてくださいね!よろしく!
※全入時代:文部科学省は学校基本調査(平成16年度)によると、大学・短期大学進学率(過年度高卒者を含む)は49.9%で過去最高。このうち男子は51.1%で初めて5割を越えた。つまり、二人に一人が進学している。しかし、入学者数は少子化に伴い減少の一途。文科省は2007年に進学希望者と入学数が一致すると推測している。
※高校生の大学選択理由トップは「就職状況が良さそう」である(84.3%)。研究成果が高い大学を除けば、キャリアセンターに力を入れない大学はもう生き残れない。(『モノグラフ・高校生VOL.70』ベネッセ未来教育センター 2003年)
※全入時代:文部科学省は学校基本調査(平成16年度)によると、大学・短期大学進学率(過年度高卒者を含む)は49.9%で過去最高。このうち男子は51.1%で初めて5割を越えた。つまり、二人に一人が進学している。しかし、入学者数は少子化に伴い減少の一途。文科省は2007年に進学希望者と入学数が一致すると推測している。
※高校生の大学選択理由トップは「就職状況が良さそう」である(84.3%)。研究成果が高い大学を除けば、キャリアセンターに力を入れない大学はもう生き残れない。(『モノグラフ・高校生VOL.70』ベネッセ未来教育センター 2003年)