キャリアセンターって何?
ジョブカフェって何?
先日開催された「Works創刊10周年記念シンポジウム」で『Job Cafe?』という、世界のキャリアセンター見学ツアーのレポートをもらった。欧米のキャリアセンターの例を紹介しながら、最後に理想の「ジョブカフェ」を提案している。さて、今回は、このレポートをヒントに、みなさんにとっての「理想の就職部」を、みなさんと一緒に考えてみたいと思う。(※写真提供:FotoStyles)さてまず、言葉の説明をしておこう。
まず、「キャリアセンター」とは、就業をメインとしたキャリア自律支援施設のことを指す。ハローワークとどこが違うかわかりにくいけど、ハローワークのメインの仕事が「職業相談&紹介」「求人情報の提供」「雇用保険の給付」に比べ、キャリアセンターはキャリアカウンセラーがカウンセリングしてくれたり、面接講座などセミナーや講義があったりする。つまり「仕事を斡旋してくれるところ」だけでなく、仕事斡旋はもとより、相談も訓練などといったキャリア自律支援も兼ね揃えた「ワンストップセンター」であるところがポイントである。
そもそも、ハローワークの旧名は公共職業安定所(通称“しょくあん”)である。何だか失業者が切羽詰って訪れるか、もしくは失業保険をもらいに行くところという、暗いイメージがあった。通っている姿を人に見られたくない感じだ。大学生を含めた若年層が行く気になるわけない。そこで、厚生労働省と経済産業省、地方自治体が連携して、平成16年4月に「若年者のためのワンストップサービスセンター」をスタートした。その名を通称「ジョブカフェ」と呼ぶ。つまり「ジョブカフェ」とは、「若年者向けキャリアセンター」だ。
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