『世界に一つだけの花』でき上がり!
「どっからでもかかって来い!」自己PRの完成形である
以上のように、「エピソード」と「できること」、「エピソード」と「やりたいこと」につなげると、ほら、『世界に一つだけの花』ができたでしょ?
もう気が付いたと思うけど、履歴書やエントリーシートの全ての項目、そして面接で話すネタのすべては、この繋がりを意識すればいいのだ。逆に繋がらないものは、決して書かないし、話さなくていいのだ(※コミュニケーション力を確認する質問は別として)。
例えばゼミの欄。何も考えずそのままゼミ名とその説明を書いている人がいる。それでは面接でゼミを聞かれても、「できること」「やりたいこと」に繋がらない。会話だって盛り上がらない。よって話が「できること」「やりたいこと」へ繋がる授業名を書き、その後に「具体的エピソード」を軸にした「できること」「やりたいこと」を書けばいい。
簡単に言えば、
「ゼミで犯罪心理学を学びました。犯罪心理学とは加害者の犯罪に至るまでの心理状態を分析・考察することです。」
これではダメだ。自己PRにも志望動機にも繋がらない。どうしようもない。書く意味も、話す意味も無い。しかし、
「犯罪心理学を学んでいます。どうすれば貴社の店舗で犯罪が起きないかを考えまてみました。例えば…」
これなら十分自己PRになる。熱意も加わって志望動機にも好影響を与えるだろう。エピソード的にも実際の店舗見学を絡ませると、もっと良くなることだろう。
資格特技の欄だってそうだ。何も考えず「普通自動車免許」から順番に羅列してもダメだ。普通自動車免許は一番下にして(車を使う仕事を除けば、必ず書く必要はそもそもない)、「やりたいこと」「できること」に繋がる資格特技を一番上に書くべきだ。資格特技名の後にカッコで「身につけたこと」を添えればいい。それだけで面接での会話がグンと楽になる。
この時に、ゼミの欄や資格の欄は、君にとっての一つの「花」になる。
つまり、履歴書・エントリーシートの全ての欄を、「花」だらけにすればいいのだ。
面接で話すネタ、つまり「花」を一杯用意しておけばいいんだ。
そしてこの花は、本当に一つだけの花だ。優劣なんて無い。
「それなのに僕ら人間はどうして
こうも比べたがる?
一人一人違うのに
その中で一番になりたがる?」
(『世界に一つだけの花』槇原敬之)
そうさ、一つ一つの経験も、その組み合わせも、他人と違うんだ。
君は、『世界に一つだけの花』なんだ。