模擬面接では絶対に学べないこと
まず知って欲しいことは、「面接戦略は、会社によって違う」ことだ。くどいようだが、もう一度確認しよう。
例えば、大学の就職講座で模擬面接があったとしよう。さて、その模擬面接で学ぶべきこととは、一体なんだろうか。
それは決して「自己PRの内容」ではない。模擬面接を通して学ぶことは、あくまでも面接の基本的な作法(姿勢や話し方・表情など)及び心構えだけだ。なぜなら自己PRはもとより面接突破の戦略は、会社によって違うからだ。
模擬面接では絶対に学べないことは二つ。
一つ目は「模擬面接では面接官に熱意は伝わらない」ことだ。熱意は面接にとって肝の部分。考えてみれば当たり前で、受験する会社を想定せずに熱意が生まれるわけはないし、熱意の無い自己PRが相手に伝わるわけはない。そもそも面接官は「熱意の無い人」に決して内定は出さないのだから。
二つ目は「会社によって欲しい人材は違う」ことだ。これも考えてみれば当たり前。もしいつも同じ自己PRを使っている人がいたら、それは大間違いだ。面接官はそれを感じた時点で「コミュニケーション力も、企画力も無い人だな」と思うに違いない。「考えてきたことをただ棒読みしているな」と思われたら、一巻の終わりだ。
よって模擬面接は、受験する会社を想定して望まないと、本当の意味での練習にはならない。だからこそ、これから述べる手法で、「面接突破戦略」を立案し、「真・模擬面接」を行うことこそ、今のみなさんに必要なことなのだ。
※次のページで、面接で何を聞かれるかを考えることから戦略は始まることを知ろう!