質問を用意する!
「反応することは、相手から情報や能力を引き出すことだということをよく理解し、意図的に大きく反応してみることです。“あなたの話に興味がある”“もっと聞きたい”という表情をしていれば、あなたのところには自然と情報が集まってくるようになるでしょう」(出典:『仕事のための12の基礎力』大久保幸夫)この方法は、もちろん「御社にどーしても入りたい!」という顔をすればいいのだが、もっといい方法がある。それは「質問を用意し、質問する」ことだ。それは面接終了時に実施できる。面接官の決め台詞「最後に何か質問は?」で反応力を伝える質問をするのだ。質問をするのにはかなり勇気がいるかもしれないが、反応力を伝える手段としては、使わない手は無い。
まず質問するには大前提として「かなり会社研究をすること」が必要だ。
例えばこんな質問はダメだ。
「御社が今一番力を入れている事は何ですか?」
面接官は絶句するでしょう。君は会社説明会で寝てたのか?会社案内やホームページは読んでいないのか?先輩訪問・店舗訪問していないのか?と。何も君の力伝えることにならないし、逆に評価を下げる。するならこうだ。
「御社が今一番力を入れている“韓国戦略”について、どのような人材を必要とされていますか?私がその対象になりうるか、確認したいんです!」
これならちゃんと君が「会社研究をしていること」そして「御社に入りたいこと」を両方伝えている。
この方法は会社説明会でも使える。講師はきっと最後に質問タイムを設けるだろう。そこですかさず質問する。そして質問を通して「会社研究をしていること」そして「御社に入りたいこと」を両方伝えるのだ。この方法もかなり会社研究を行い、かつ講演を一言一句聞き漏らさないような気概が必要となる。
特にこの「質問するために、一言一句聞き漏らさない」気概さえ持っていれば、「うなづく」ことも、「傾聴する」ことも自然にできるはずだ。
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さて最後に、「ああ、私には反応力なんて無いよ~」と落ち込んだ人へ。
この力を身につけるのは簡単だよ。毎日「うなづく」ことを意識すればいい。すると、
- うなづくなら相手が話していることを一言一句聞き漏らすことはできない。
- よって「傾聴する」ようになる。曖昧にしないように確認するだろうし、相手の気持ちを理解するために感情に焦点を当てるだろうし、より理解したことを伝えるために言い換えるだろう。考えを整理するために要約もするだろう。
- そしてより話を引き出すために、質問もするだろう。ちゃんと相手を受け止める力があるのだから、外れた質問をすることもない。より相手を理解するための質問なのだから、相手も不快には思わない。きっと喜んで教えてくれるだろう。
- 結果、君はより相手を深く理解し、そして相手も君を深く理解する。
つまり、友人知人とのコミュニケーションはもとより、日々の暮らしにだって、とても役立つことだし、無駄な努力にならないんだ。
相手に認めてもらう、基本中の基本で最も重要な「反応力」。さあ、今日も意識してうなづこう!
※会社説明会で質問するなら、1番がいいよ。だって先に聞きたいことを質問されたら、辛いから。
※記事「面接官がチェックする3つの力」も必ず読んでね。
※<宿題>「愛嬌力」の記事を読む前に考えてみよう。
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- 挨拶していますか?
- 挨拶をしてくれる人に親近感を持ちますか?
- クールな人(無愛想な人)に親近感を感じますか?
- クールな人(無愛想な人)が困っている時に、助けようと心から思いますか?
- 温和で笑顔が似合う人に親近感を感じますか?
- 温和で笑顔が似合う人が困っている時に、助けようと心から思いますか?