年齢別に、身につけておくべき力がある
『仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~』は、リクルートワークス研究所の大久保幸夫所長が提言する、「年齢別のキャリアと能力の、効果的な開発法」だ。この「年齢別」というところがミソで、みなさんが、どの力をまず身につけるべきか、そして将来どの力を身につければいいのかがわかる。以下が『12の基礎力』だ。
- 反応(リアクション)力…相手からの投げかけや言葉に対して、反応していることを相手にわかるようにあらわす力。コミュニケーションの基礎中の基礎。標準開発年齢:10~20代
- 愛嬌力…柔和な表情や茶目っ気のある笑顔で人を惹きつける力。標準開発年齢:10~20代
- 楽天力…仕事にはつきもののストレスに対して、自分に適した処理方法を持ち、戦略的に解消していく力。標準開発年齢:10~50代
- 目標発見力…自らの仕事の目標を自ら提起する力。まず問題を発見し、その解決を目標とすることが一般的。標準開発年齢:10~40代
- 継続学習力…必要な時に必要なことを学習する習慣。標準開発年齢:20~30代
- 文脈理解力…背景・文脈の異なる人との間で意見の調整をする力。標準開発年齢:20~40代
- 専門構築力…自分独自の強みを計画的に作り上げる力。標準開発年齢:30~40代
- 人脈開拓力…ビジネスの仲間や情報源となる人を開拓し、その関係を維持していく力。標準開発年齢:30~50代
- 委任力…人に仕事を頼み、任せる力。標準開発年齢:30~40代
- 相談(カウンセリング)力…相談される力。人の話を聞き、一緒に問題を考えていく力。標準開発年齢:40~50代
- 教授力…自分の持っている知識や技術を人に教え、育てる力。標準開発年齢:40~50代
- 仲介調整(コーディネート)力…物事を調整する力、仲介する力、推進する力。11の能力をほとんど持っていることを前提とした上意概念に位置する力。標準開発年齢:40~50代
表にまとめるとこうだ。
さて、20代であるみなさんが身につけるべきであり、かつ面接官に伝えるべき力とは何か、一緒に考えてみよう。
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