自律した学生になる方法・その5「自己研鑽する努力を具体的に行っている」

キャリア自律「人事が切望する“自律した学生”」になる方法>

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さあラストを飾る5つ目。「自己研鑽する努力を具体的に行っている」を考えてみよう。

ここで言う自己研鑽とは、社会人であれば「仕事とは離れた学習によって得られる、スキル(資格)や知識を深く学ぶ」ことだ。よって大学生においては「就職部のカリキュラム以外によって得られる、就職に役立つスキル(資格)・知識を深く学ぶ」ことを指す。

さて、まず簡単な「就職活動の知識」から。これは現在、インターネットで数年前に比べて簡単に得られるようになった。リクナビなどたくさんの就職情報サイトに登録するだけで、たくさんの採用情報をゲットできる。掲示板を見れば噂も含めた面接情報を得ることも容易だ。しかしそれは膨大すぎて、結局情報の海に翻弄されている学生も多い。膨大な情報は、それをフィルタリングし活用できなければ意味は無いのだ。昔は紙と人脈だけが情報源だった。だから情報は少ない。少ないからこそ、その情報をゆっくり吟味し作戦を練ることができたのだ。今は情報をフィルタリングする能力が必須なのだ。

フィルタリングをするには、何か仕事についての「テーマ」を明確にしなくてはいけない。例えば「人を癒す仕事」であったり、「接客のプロ」であったり、「海に関わる仕事」だったり。テーマだけでも決めれば、膨大な情報をある程度まで絞り込むことができる。とにかく無駄な情報を捨てなければ吟味はできない。このことはネットワーキングにおいても重要だ。なぜならせめて「テーマ」だけでも明確にしないと、相談される方も返事に窮するからだ。曖昧ではクチコミも発生しない。

よって「就職活動の知識」を深めようとする前に、まず「テーマ」を決めることから初めよう。


次に「スキル(資格)」。ここで注意すべきは「仕事に活かせる資格」ガイド・いぬかいはづきさんが指摘する「資格は目的ではなく手段である」ことだ。そう、どのスキル・資格が就職に有利か?ではなく、「やりたい仕事」に就くにはどんなスキル・資格を持っておいたほうがいい?「入りたい会社」に入るにはどんな資格を持っておいたほうがいい?と考えなくてはいけないことだ。ただ、「やりたい仕事・入りたい会社が見つからないけど、このスキル・資格は手に入れておきたい!」と思う大学生もいると思うが、あくまでもスキル・資格はそれを用いた実務経験とセットでなければ、即戦力にならないことを忘れてはいけない。

結局、「働いていてベストな状態って何?」で書いたとおり、入社後必要になるスキルや資格が何かを調べ、アルバイトやインターンシップで大学時代にスキルを身につけ、必要な資格も取ってしまう戦略が有効になる。しかしながらこの方法はかなり用意周到に時間をかけて行う戦略。「布石を打つ」観点から言えば、少し絞りすぎかもしれない(例えば途中で嫌になった、目標の会社の新卒採用が無くなった時のショックが大きい)。もちろん、「布石」としてスキルや資格を得ておくことは、悪くない。あくまでも手段としてね。


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