「信頼」という橋を架ける
「仕事や社会生活で、私たちが、日々格闘しているのが、「信頼」という橋を架けることだ。(中略)信頼の橋は、つくるのがとっても大変なのにとてももろい。(中略)この橋が架かる条件は何だろう?この橋のゴールには、「世界中の人がなんと言っても私は、あなたを信じてる」、あるいは、「何も言わなくてもわかっている」というような、互いの内面による絆がある」(出典:『あなたの話はなぜ「通じない」のか』山田ズーニー)
「信頼」は凄まじく強力だ。例えば東スポが「ネッシー発見!」と発表しても誰も信じないが、日経新聞が「ネッシー発見!」と発表したら多くの人が信じるだろう。同じような記事でも載っているメディアの「信頼」度で、こんなにも違うのだ。
「信頼」が無ければ、あなたがどれだけ素晴らしい自己PRを話しても、伝わらない。「第一志望と言ってるけど、信用できないな」「接客力があると言ってるけど本当かな?」など、信じてもらえなければ、伝わらない。
さて、この短期間の就職活動でどうすれば志望会社の人事の「信頼」を勝ち取ることができるのか?
それはやはりコツコツとした「努力の積み重ね」でしょう。
例えば「お礼状」。先輩訪問でも面接でも、即日出すことを続ければ、「信頼」はどんどん高まる。
例えば「会社レポート」。全店舗回って提出したり、ライバル会社との比較を書いたり、とにかく自己PRに書き加えたり、添付して提出することを続ければ、「信頼」はどんどん高まる。
例えば面接が始まる前と終わったあとの挨拶。第一印象と最後の印象はかなり余韻を残す。つまり「信頼」の土壌となる。
例えば電話連絡を頂いたときの声や話し方。背筋を伸ばしてメモを用意して話しているか、ひっくり返って話しているかは、声で分かる。面接の時にはしっかりできても、プライベートの環境でも社会人としての応対ができるかは、結構この電話連絡時にチェックされる。馬鹿な応対をすれば、この時点で履歴書の裏にマイナス評価が記される。
このように少しずつ少しずつ「信頼」を蓄えていけば、最終面接での「御社が第一志望です」という言葉にもかなり「説得力」が生まれ、内定率はぐぐんとアップするのだ。
逆にこの「信頼」は、たった一度のミスで崩壊する脆いもの。「信頼」は得るのは難し、失うのは易しなのだ。
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「論理」「共感」「信頼」
この3つを日常生活でも常に心掛けている人が、仕事はできるし、味方も多いし、好かれていることはまぎれも無い事実。
自己PRも面接もコミュニケーションのひとつ。
どれか一つ欠けているだけで、思いは伝わらない。
就職活動も「論理」「共感」「信頼」を必ず意識しよう!