大学生の就職活動/就職活動の準備

就活モチベーションをキープするコツ(2ページ目)

就活へのファイトを持続するにはコツがある。「ご褒美として休む」「落ちたら成長したと考える」「人生においての今を考える」だ。つまり、そもそも就活は頑張るものじゃない。だって就職するのはあなただから。

執筆者:見舘 好隆

1.タイムシフティング(=ご褒美として休む)

「次から次へと押しつけられる義務や欲求を、すべてこなすのはとても無理だというのに、人生は猛スピードで過ぎ去っていくと感じているなら、ちょっと立ち止まってみることだ。最初はほんの一瞬から。今この一瞬に身をゆだね、感覚を研ぎ澄ませて。時間を作り出すというのは、生き生きとして、自分に忠実なることなのだ。」(出典:『タイムシフティング―人生が楽しくなる時間活用術』ステファン レクトシャッフェン)

みなさん、車の免許持ってるかな? 持っている人は想像して欲しい。
ずっとアクセル踏みっぱなしで運転しますか? しないよね?(したら死ぬよ!)
カーブが多い山道なら、当然スピードを落とす。渋滞に巻き込まれたら、当然たらたら走る。逆に夜中で空いている高速なら、かっ飛ばすこともあるでしょう。つまり、周りの状況でシフトチェンジを行っているはずです。いつも同じ速度でなんか、走れるわけはありません。

また、車の速度は気持ちや体調にも左右されます。
例えば、海沿い道できれいな景色が飛び込んできたら、ゆっくり走りませんか? また、お腹が空いたらレストランに立ち寄るだろうし、疲れたらパーキングエリアで休憩するでしょう。逆に恋人にふられるなど、むしゃくしゃしている時は、かっ飛ばすこともあるでしょう。つまり、気持ちや体調によってもシフトチェンジを行っているはずです。いつも同じ速度でなんか、走れるわけはありません。

就職活動も同じ。ハッキリ言って、ずっと努力なんてできません。そんなことしたら、人は気が狂って死んじゃうよ。社会人なら過労死しちゃう。よって就職活動もドライブと同じく、ゆっくり景色を眺めるためにスローダウンしたり、事故しないように徐行したり、疲れたときは休憩タイムを取るなどして、周りの状況や精神状態によってスピードを落としたり、少し立ち止まることが必要なのだ。

でも、それにはルールがある。「とにかく、前には進むこと」だ。なぜなら、休憩ばかり取っていたら、いつまでも目的地(内定)に辿り着かないからだ。よって「コンスタントに締め切りを作り、それを達成したらご褒美の休憩を取ること」がルールなのだ。

「よし、今日は面接の結果待ちの企業に電話するぞ!」
「よし、今日は志望業界の本を八重洲ブックセンターで買って一冊読むぞ!」
「よし、今日は店舗見学に行くぞ!面接までに全店舗制覇だ!」

それぞれの行為は別に何時間もかかることではありません。少し頑張ればできること。もちろん、丸一日お休みを取ることがあってもいいけど、それは自分へのご褒美なのか、単なる現実逃避なのかが問題なのです。

たくさん努力するのは誰だって途方に暮れるしやりたくないよ。でも努力を細かいパーツに分けて、少しずつならやれるじゃないですか。少しずつ達成感を味わいながら、ご褒美に休憩する。これが就活への意識をキープするコツなのです。

※細かいステップに分け、小さな成功体験を糧にする方法を「スモールステップ法」と呼びます。

※次のページで、就職活動のポジティブシンキングを考える!
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