「ポートフォリオ」で6馬身リード!
さて、最後の準備の話だ。「今日準備することの最後の話をしよう。さっき見せてもらった履歴書やエントリーシート、内容は問題無いよ。あの履歴書とエントリーシートで書類選考を通った自分に自信を持てばいい。問題は、面接官が君の履歴書とエントリーシートを見て質問する、自己PRへの確認、つまり、自己PRにどう説得力を持たせるかだ」
「どうすれば説得力が出るの?」
「簡単さ。面接でしか表現できない方法を使えばいい。それがポートフォリオなのさ」
彼女はよく理解できないようだ。
「自己PRの要素で、大学新聞部の活動と、プライベートで通っている弓道があったよね」
「うん」
「それを面接で、言葉や文章以外で表現するにはどうしたらいい? 簡単だ。現物を見せればいい。大学新聞なら、君の自慢の記事が載っている新聞自体がポートフォリオだ。弓道はどうしようか。そうだな、お気に入りの道具を持っていって心構えを話すとか、試合の写真レポートを作るといい。何でもいい。とにかく目に見える実物を持っていくことだ。それ以上に、具体的に君の自己PRを説明するメソッドはない」
そりゃそうだ。百聞は一見にしかず。
「わかった!ありがとう!」
※簡単ポートフォリオの例はこちら!。
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そろそろ出ようと伝票を拾い上げて立ち上がろうとすると、急に彼女がストップした。
「ところで、見舘さんは10馬身差を付けるって最初言ってたよね。今数えたら、本社訪問、全店舗訪問、店舗取材、レポート、お礼状、ポートフォリオで…6馬身ですよね。あと4馬身はどうすればいいの?」
「なかなか鋭いな。その鋭さが面接に出ればいいんだけど」
「イヤミを言わないでよ!」
「あとの4馬身は、当日差を付けるのさ!」
「教えて!」
「それは…」
ここから先は来週の記事、「面接突破フルスロットル【後編】!」で書きます。
お楽しみに!
※参考記事:「スキルはポートフォリオで証明する」
※簡単ポートフォリオの例はこちら!。