大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

ラストスパート!今こそ就職活動を振り返る(2ページ目)

成長しなければ、内定はもちろん取れない。この時期、自らを成長させる機会こそが、就職活動なのだ。トライして、結果を振り返って、改善策を見出し、そしてまたトライし続けることで成長し、内定を取ろう。

執筆者:見舘 好隆

志望業界や仕事をむやみに変えない。

ラストスパート
業界変更を何となく行うのは危険だ。今までの活動を行かせる範囲で行うことを薦める。
うまく行かない理由を自分で考えたとき、ついつい思いつくのが、

「ああ、私はこの業界(仕事)に向いていないんじゃないか?」

という答えである。もちろん、その業界(仕事)に必要な力(求める力)が、君には備わっていなくて、それが原因で落ちている可能性はあるだろう。
(例:コミュニケーション力が必須のホテル業界希望だが、人見知りが激しいなど)

しかし、この段階で一から業界研究・仕事研究をゼロからやり直すのは、かなり危険だ。なぜならば、今まで一生懸命やってきた、業界研究や仕事研究の労力が全てでは無いにしても、無駄になってしまうからだ。また、今までエントリーシートや面接で書いたり答えたりした自己PRも、また作り直しになってしまうからだ。これでは時間が勿体無い。

また、今から業界を変えるといっても、その業界でも当然採用活動は進んでいるはず。意中の会社の採用活動が既に終わっていたら悲しい。まだ残っていたとしても、ずっとその業界や仕事を研究し、それに対する自己PRを練り続けている学生に勝つのは困難だ。

じゃあ、どうすればいいのか?

志望業界や仕事のくくりを、大きくするして、拡げることが、最善であると考える。
(専門用語で「チャンクアップ」と呼ぶ。逆に具体的にほぐしていくことを「チャンクダウン」と呼ぶ)

以下のように、少し抽象的な言葉に戻して、他業界を考えてみるのだ。
  • 出版業界を今まで目指していた場合
    →「本に関わる仕事」→「書店業界」「印刷業界」
  • 旅行業界を今まで目指していた場合
    →「心を癒す仕事」→「エステ業界」「ブライダル業界」「ホテル業界」
  • 商社を今まで目指していた場合
    →「海外を飛び回る仕事」→「海外に輸出しているメーカー」「旅行業界」
  • 教育産業を今まで目指していた場合
    →「子供に夢を与えたい」→「玩具メーカー」「レジャー・アミューズメント」
このように選択肢を拡げていくと、今までの就職活動が無駄で無くなる。

面接官はきっと

「今までの就職活動の進捗を教えてください」
「今まで応募した企業を教えてください」
「志望業界を教えてください」

と聞くだろう。その時に、まったく違う業界から業界変更してしまうと、一貫性を持って受験していないことがばれてしまい、きっと軽く見られてしまうだろう。当社への熱意もあまり感じられなくなってしまうだろう。それはとても損だ。

そもそも、自分にどんな仕事が合っているのかなんて、「やってみなくちゃわからない」のだ。よって、コロコロ変えるよりは、一貫性を持って志望先を検討したほうが、効率的でかつ成功率も高いと私は思う。


※次のページで、過去の就職活動を振り返ることを学ぶ!
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