就職課(キャリアセンター)には、ネットだけでは伝わらない情報がある
さて次は立教大キャリアセンター。ここには求人票の掲示板は無い。立教大・里村さんは語る。「求人票を掲示することは今年からやめました。なぜなら学生が掲示板を漫然とながめていても効率的に活用できないからです。求人情報はイントラネット上に掲載し様々な条件で検索できるようにしています。イントラネットに接続するための設定を行えば自宅からもチェックすることができます。」
なるほど。立教大はより求人票を学生が活用しやすくするようにイントラネット上にデータベース化しているのだ。
さらに立教大・里村さんは続ける。
「来訪企業から直接聞いた生の情報は、イントラネット(立教大学就職ナビゲーション)の『企業来校情報』のページにコメント付でアップし、学生に伝えています。」
これは重要なポイントだ!求人票からだけでは、その企業の雰囲気や魅力までは汲み取れない。でもキャリアセンターのスタッフが実際にその企業の人事から「弊社の仕事はこんな内容で」とか、「こんな立教の学生が欲しい」など、喉から手が出るほど欲しい情報を聞いて学生にフィードバックしているのだ。さらに詳しく聞きたいときは、求人票に来訪企業印とスタッフ名が記されているので、来訪企業に直接対応したスタッフから話を聞くことも可能だ。
さらにコツコツキャリアセンターに通い、志望業界や志望職種を伝えておけば、あなたにぴったりの来訪企業情報をいち早く教えてくれるかもしれない。
ネットだけでは絶対に手に入れることができない「アナログ」な情報収集に、就職課(キャリアセンター)はかなり活用できるのだ。活用しない手は無い。
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いつかはリクナビのように、求人票も企業サイドで入力して各大学の就職課(キャリアセンター)のホームページ(イントラネット)に自動的に配信される日が来るかもしれない。そうなるとますます今のリクナビのように、その企業の本当の魅力が伝わりにくくなるような気がする。アナログな偶然の出会いも期待できない。
まだ内定が取れていないのなら、「インターネットでの就職活動に乗り遅れた」だけと思えばいい。ネットがダメなら、ネット以外で情報をゲットして勝負に挑めばいい。
だからこそ、就職課(キャリアセンター)をもっともっと活用すべきなのだ。