大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

ネットにはない就職課の来訪企業求人票

まだ内定が取れていないのなら、ネットで就職活動に乗り遅れただけと思えばいい。ネットがダメなら、ネット以外で勝負に挑めばいい。就職課(キャリアセンター)はネットでは手に入らない情報の宝庫だ。

執筆者:見舘 好隆

求人票は、郵送と来訪とで、天と地ほど違うのだ

就職課さて、夏真っ盛り。授業も終えて就職活動に奮闘中の4年生のみなさん、就職課(キャリアセンター)には行ってますか?
「家にパソコンあるから、行く必要ないよ!」と思ってはいけません。就職課(キャリアセンター)だからこそ手に入る情報がある。そうそれは「求人票」だ。その求人票の活用ポイントを、今回は明治大学就職事務部就職課長・堀川英昭さんと立教大学キャリアセンター課長・里村由紀さんに取材して聞いてきました。
写真提供:FotoStyles

遥か昔の1989年の夏、私はみなさんと同じように就職活動中。よって就職課に出入していました。目的は「先輩レポート」と「求人票」だ。受験したい会社をコピーしたり、面白そうな会社はないかと探したなあ。よって就職課には資料棚と求人票を貼る壁しか記憶に無い。さて、最近の就職課(キャリアセンター)はどうかなあと、まずは明治大学の就職課にワクワクした気持ちで伺った。 

ふーむ。やはり昔と違う。まず、パソコンを使えるスペースが広くある。そりゃそうだ、私の時代にはインターネットは無かったから。あと、学生一人一人がカウンセリングを受けることができるスペースが増えている。資料棚はかなり小さくなっていた。

求人票に関して、明治大・堀川さんがヒントを教えてくれた。
「来訪した人事が置いていった求人票には“来訪企業”というハンコを押しています。つまり来訪された会社はまさに“明治の学生”を欲しているのです。普通に郵送された求人票とは重みが違うのです」
なるほど。明治大は壁に一面に張る求人票のうち、来訪した企業の求人票には「来訪企業」ハンコを押し、ホームページ上で来訪企業一覧を掲載しているのだ。さすがである。確かに「その大学の学生が欲しい」からこそ、企業の人事がわざわざ大学の就職課(キャリアセンター)に来訪するのだ。DMのように郵送されただけの求人票とは価値が全く違う。「来訪企業」を受験した方が内定率は高いことは、言うまでも無い。

※次のページで、立教大キャリアセンターの工夫を知る!

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