忍法九「茶しばかへん?」の術
面接が終って、とっとと帰る前に、やるべきことがあります。それは、関西風に言うと「茶しばかへん?」です。そう、つまり同じ志を持つ今一緒に面接を受けた学生をお茶に誘って、情報交換するのです。とにかくあなたが持っている情報、例えば今受けた会社や同業他社の採用情報や感想をがんがん教えてあげて下さい。
「えー、なぜライバルに塩を贈るような事を」と思うかもしれません。でも、相手の緊張を解くために、まずは情報を提供をすることで相手の信頼を得なくてはいけません。そもそも、あなたが知っている情報をライバルに伝えたからあなたが不利になるなんて発想自体が少し狭い。たった一人を蹴落とすより、あなた達二人以外を圧倒することを考えましょう。つまり、お互いがもっている情報を全て吐き出して、ディスカッションをすることにより、より素晴らしい成果を得ることを目指すのです。相手は同じ志を持つ人です。その人は、就職課や仲良しの友達よりも、より的確なアドバイスをしてくれるはずなのです。
「茶しばかへん?」の効能はこの時だけではありません。次の面接で出会った時、今度は待合室でお互い「がんばって!」と声を掛け合うことができます。これって素晴らしいことだと思いませんか? あなた二人以外の学生には応援する人はいません。みんな一人。でもあなたには応援してくる人がそこにいるのです。こんなに心強いことはありません!
もちろん、あなたが先に内定を取ってしまって気まずいことあるでしょう。そんな時は相手が内定を取るまでメールや電話で優しくフォローをしてあげてください。また、あなたより先に相手が内定をとることもあるでしょう。そんな時こそ悩みの相談を受けてもらえばいいのです。
あなたと同じ志を持つ友達にアドバイスをもらう。実はそれが内定への最も近い方法なのではと思う。
だってそれは、あなた専用の面接突破応援機関なのですから。
就職活動は決して一人で行ってはいけないのです。