“優秀そうな学生”を見て自信を無くすな
自己PR、どうすればいい?
自分のどんな行動や発言が喜ばれ、何が喜ばれないかも感じ取っているだろうし、エピソードも豊富に持っている。
就活の現場でそういった“優秀そうな学生”を見るにつれ、ネタのない学生時代を後悔しどんどん自信を無くしてしまう就活生を本当にたくさん見かけますね。
「●●の全国大会で…」
「◎◎で選ばれて…」
…なんて、誰が聞いても「特別で凄い経験」を持つ人は、ほんの一握りの学生。普通の人は、当たり前だけど「普通の経験」。その中で等身大の自分を表現していくにはどう考えたらいいだろう?
就活で求められる自己PRとは
就職活動とは「そこで働くあなたの姿をどれだけ想像してもらえるか」であって、自慢話を披露する場所ではない。それを思い出そう。「他人に胸を張って言えること」を探し、それを上手に表現することが自己PRの全てではない。あなたが他人を本当に評価するのはどんな時だろう。そして“他人から見て「偉いね、凄いね、良くやったね!」と評価して貰えることとはどんなことなのか、まずはそれを理解することから始めよう。
人が人を純粋に評価するのはいつか
人が人を「偉いね、凄いね、良くやったね!」と純粋に評価するのは……?「辛かった、大変だった、嫌だった、だけど我慢して頑張った」その先にいる今の自分の姿じゃないだろうか。就職活動の人物評価は、一緒に仕事をしたい人かどうか。
そして仕事は、誰だって何だって「辛い、大変、嫌だ」から始まる。ならば!あなたの生活や経験の中で「辛かった、大変だった、嫌だった」ことの中に、評価される凄い自分が隠されていると思えばいい。胸を張って言いたくない“少々ネガティブな経験”の中にこそ、実は大きな底力を身に付けてきた土壌があるのだから。
今までの生活経験の中の「本音となぜ」を考える
●ずっと続けてきた習い事やスポーツ「やめたかったことが何度もあった」―でもなぜ続けたのか
「途中でケガをして辞めなければならなかった。そして……」―それはどうして
●生活費の足しに始めたバイト
「本当は部活やサークルをやりたかった」―でもなぜ続けてきたのか
●自炊の生活
「毎日、面倒くさかった。嫌になった」―それでもなぜそうしてきたか
●奨学金で大学に
「卒業後を想像すると憂鬱にもなる」―でもなぜ進学を選んだのか
●通学に2時間半かかる
「ずっと一人暮らしをしたかった」―それでもなぜ…
自分の生活や学生時代の出来事を、真っ白な大きな紙にどんどん書き出してみる。単語だけでもいい。そんなこと、あんなこと、思いつくままに。そして「本音となぜ」を考えてみれば、その中にあなた自身の考え方を等身大で伝える立派な自己PRが必ずあるはずだ。
自己PRとは経験や出来事ではなく、考え方や思いを伝えること。材料は「あなたにとって普通のこと」…それでいい。
自己PRから「働く理由」を伝えよう
自己PRを評価するのは友達でもなく、ライバルでもなく、あなたよりもずっと年上の大人。だから、あなたのその時々の感情は想像に難くない。あなたの思いを受け止めて、きちんと理解してくれる。採用担当者が訊きたいのはエピソードや経験談ではなく「なぜ…どうして」なのだ。
「あなたが、それでも、なぜ頑張ったのか」を聞けば、何に向かって一所懸命に取り組む人なのか(働く理由)も、ハッキリと見えてくるからだ。
肩の力を抜いて、一度本当の自分自身を出しきってみよう。