『これだ!と思える仕事に出会うには』こそ、一番知りたいこと!
訳者であるニキ・リンコさんのあとがきに書かれた言葉が、この本の素晴らしさを的確に伝えてくれる。
私がよく任されたのは、「文章を書くこと」だった。(中略)でも、何を書くべきで、何を省略していいか判断する力はなかった。(中略)「内容を自分で作れないなら、既成の洋書を紹介し、翻訳する手がある」と気付き、(中略)生まれて初めて「半年以上続いた」のが翻訳だった。結局、「自分にもできる仕事」を見つけるのに、十年よぶんにかかってしまった。何でもこなさなければなどと思わず、最初からできることを探していたら、遠回りせずにすんだのに。
何となく参加した、もしくはとりあえず受けてみた面接で「やりたいこと」が言えずに撃沈するのは、あまりにも非効率。そもそも「やりたいこと」ができない会社の面接で、何を自己PRするのだろう。
また、会社に入ってから「こんなことをやりたくて入ったんじゃない」とミスマッチを起こして多くの人が辞めている(大卒離職の3割以上が3年以内)。いろいろ訳あって辞めるのだろうけど、必死になって頑張った就職活動の時間を捨てるのは、あまりにも勿体無い。
どのみち人は、一所懸命働かなくてはならない。なら、好きな仕事を一所懸命したほうが、気分がいいし、得だと思う。わざわざ、覚えたくないことを覚える必要はない。わざわざ、嫌なことを引き受ける必要もない。わざわざ、不得意な分野に飛び込む必要はない。自分を否定する人がいたら、その人に近づかなければいい。苦手なことは、その苦手なことが得意な人に任せればいい。
逆に、
「自分にとってたやすくできることって何だろう」
「生まれて初めてこれは面白いと思ったことって何だろう」
こう考えて浮かび上がったことが、あなたが持って生まれた才能なのです。だからこそ、その才能を思う存分発揮できる仕事を探そう。この仕事探しってとても楽しいはず。どれだけ時間とコストを突っ込んでも惜しくない作業なはず。
この本はその「夢の仕事」の探し方から、内定を取る方法まできっちり書き込まれています。特に内定を勝ち取る「ネットワーキング」に関しての記述は凄くためになるよ。
是非、ご一読を。
※「ネットワーキング」を活用する学生は、確実に内定を取ります。
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