人事の気持ちになって考えることを試みよ!
【2.辞退理由の必要性】さて、問題の「辞退の理由」。どこまで正直に伝えるべきでしょうか?
これも「相手が気持ちよく辞退を受け入れる」ことを最優先に考えれば、答えは明白です。
まず大前提として、辞退の理由は聞かれない限り言う必要はありません。例えばその日、人事担当者は疲れていて、理由も聞きたくないかもしれません。それを長々と無理矢理聞かされるのは、あなたはスッキリしても、聞かされる方はたまったものではありません。あっさり「了解しました」と済む事もあります。それは電話した時の人事担当者の出方を確認して対処しましょう。普通は聞くことのほうが多いと思いますが。
次に理由を聞かれた場合ですが、今回の場合であれば、
「(第一志望ではないけど)比べてB社のほうが志望度が高いから」
だけを答えるべきでしょう。
「第一志望業界が化粧品業界だから」
は余計な台詞です。B社のどこがいいのかだけを話してください。この段階で化粧品業界のことを話すのは失礼になります。
なぜ失礼か?恋愛に例えてみるとこんな感じ。
「別れよう」 「なぜ?」 「君よりいい人がいるような気がするんだ」
「別れよう」 「なぜ?」 「○○さんのことが気になって仕方ないんだ」
まだ後者のほうが、納得できるでしょう。
※間違ってもA社の欠点を述べるのは辞めてね。B社のいいところを述べるのです。
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「相手の気持ちになって考えること」は、就職活動に限らず、とても大切なスキルです。
もちろん、メールだけで辞退しても、余計な辞退理由を伝えても、結果はそんなに変わらないかもしれない。その方があなたにとっては楽だろうし、スッキリもするでしょう。
でも、あなたを担当した人事は
「自分はこんな学生に内定を出したのか」
と悲しい思いをし、さらに上司に
「お前はこんな学生に内定を出したのか!」
と言われるでしょう。
内定辞退の理由。相手の気持ちになって考えれば、簡単でしょ?
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