来春卒業予定で就職を希望する高校生の10月末現在の内定率は53.1%となりました。全体の数字としては、昨年より5%うわまわる結果となりました。しかし、就職内定率は地域格差も大きく、全国で約10万6千人の就職希望者が内定を得ていないことになります。特に女子高校生は依然として半数が内定を得ていません。
このようななか、アデコが来年4月から高校生の新卒派遣をはじめることになりました。高校の就職課に対しての営業要員を15人配置して、生徒の働き先を確保したい高校と提携します。初年度は50人から100人の派遣を目標としており、5年後には1000人規模の派遣を目指しています。
派遣予定の高校3年生には、在学中から社会人のビジネスマナーをアデコが教育します。高校を卒業した派遣社員は派遣先で2年ほど働き、派遣社員・派遣先企業双方の合意があれば、正社員として契約するシステムになっています。
高校生の新卒派遣は大手派遣会社としては初めてです。その背景には、近年未経験者でも就業しやすい小売店販売員などの需要が増加しており、その派遣社員を確保したい派遣会社の需要と、就職がきまらずフリーター化してしまう卒業生に、就業の実績をつくりたい高校側のニーズがあると思われます。
これからますます派遣社員が活躍するフィールドは広がっていきます。それと同時に、求められるスキルは高まり派遣社員も両極分化していくことになるでしょう。現在派遣社員として働いているみなさんも、このような情況を踏まえて、ぜひ腕を磨いてください!
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