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- 中級者向け - 派遣の「そうじ当番・お茶当番」

契約にはないんだけど、そうじ当番・お茶当番には参加しなきゃダメ?契約にはないのでやらなくても問題はないのだろうけど、社員さんとの人間関係も大事。さて、実態は?

執筆者:坂本 達人



悩む・・・契約にはないんだけど・・・参加しなきゃダメ?「そうじ当番・お茶当番」。。。そんな疑問をお持ちの派遣スタッフさん、結構いらっしゃるのではないでしょうか!?

契約以外の仕事はする必要があるのか??
→ 答えはNoです。

派遣先で契約にはない仕事を指示されたとしても、それに従う必要は全くなく、拒否することができます。もし、強要されるような場合には、この労働契約自体を解除することが可能です。

根拠 ⇒ 労働基準法第15条2項

この解釈は、派遣ワーカーのみに当てはまるものではなく、たとえ正社員だとしても、契約にない仕事をする義務は全くないのです。

序盤から法律面からのアプローチをして参りましたが、
実態として「法律で契約にない仕事はする必要はないとなっているので、そうじ当番・お茶当番はしません。」と言えるものだろうか?

当然、そうじ当番・お茶当番に参加しなくても、それはそれで正解です。しかし、そうじ当番・お茶当番を拒むことによる人間関係の悪化なども気になるところです。

そこで、何人かの派遣スタッフさんに、
「契約にはない、そうじ当番・お茶当番には参加していますか?」という質問をしてみたところ、

波風立てるのも嫌だし参加しています。
(Tさん、コンピュータ関連企業に勤務、一般事務)

人間関係がおかしくなっても、仕事に支障をきたすだけなので参加しています。
(Eさん、商社に勤務、一般事務)

社会人として、その程度のことはやるべきと判断したので参加しています。
(Sさん、会計事務所に勤務、会計業務)

「派遣だから参加しません。」なんて言えないので参加してます。
(Bさん、卸売会社に勤務、一般事務)

などなど「そうじ当番・お茶当番」には参加している方が多いようです。
また中には、

社員さんが気を使って、派遣さんをローテーションに入れないように配慮して頂いています。
(Aさん、広告代理店に勤務、一般事務)

というトコロもあるそうです。

ワタクシ的考えと致しましては、派遣スタッフさんも、派遣先企業の慣習などに、ある程度は適応すべきかなぁと思います。

雑務ばかりで、本業の仕事を全然していないような場合には別の話ですが、「そうじ当番・お茶当番」程度の慣習であれば、できるかぎり参加してもいいのではないかと思います。やっぱり、仕事をする上で人間関係はとても大事ですので。

もしどーしても、雑務を頼まれるのが嫌という方がいらっしゃるのであれば、契約の段階で仕事内容をよく確認しておきましょう!それがトラブルを未然に防ぐベストな方法だと思います。

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