連合傘下での民間企業最大の産業別労働組合である、UIゼンセン同盟は、派遣労働者専門のユニオンの結成を人材派遣協会などの関係団体と検討準備をすすめてきましたが、遂に先月(5月15日)人材派遣会社の正社員や登録スタッフとして派遣先企業で働く派遣労働者を対象としたユニオンの発足にこぎつけました。いままで、派遣労働者が個人で加盟できる労働組合はありましたが、派遣会社の社員を含めた業界全体を横断する労働組合が結成されたのは、初めてです。
そのユニオンの名称は「人材サービスゼネラルユニオン」(略称:JSGU)。会長にはUIゼンセン同盟の二宮誠組織局長が就任し、副会長・執行役員などを含む執行体制ができました。約2万人弱の組合員でスタートし、年内に5万人、5年以内に30万人の組合員の獲得を目指します。JSGUでは、大手の人材派遣会社を中心に組合への参加を提案していますが、すでにパソナ、マンパワー・ジャパン、リクルートスタッフィングなど8社に登録する派遣社員が参加しています。
UIゼンセン同盟には、昨今の派遣労働者の増加に伴い、派遣契約の途中打ち切り、賃金カットなどに伴うトラブルや苦情が多数よせられるようになっていました。しこのような問題は、派遣労働者個人では解決が難しく、今後の派遣労働者の増加にともないこのような問題も増えてくることを考慮すると、今回のような労働組合が必要になっていくのは明らかです。
JSGUの会長に就任した二宮誠氏は結成大会で次のように決意表明しています。
「派遣労働者は増加する一方で、一日も早く労働組合を結成してほしいとの声が
ありました。発足当初は組合員数1万7000人でスタートしますが、年内に5万人の組織を目指し、全力で頑張ります。」
派遣労働者として、あなたは組合にはいりますか?
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