■相手の立場にたった言葉遣い
フリーアナウンサーのHさんはこう話すようにしているそうです。
「特に複数で会議をしているようなときは、発言者の内容に異議をとなえるような場合でも決定的に相手をつぶすような言い方を避けることが大事。どんな場合でも相手に冷たい言葉を発しないように、どんなときにも、どんな人にも暖かな気持ちで接することを心がけると、良い循環が生まれるようです。」
言葉はコミュニケーションの「道具」です。自分以外の人が耳を傾けてくれないことには目的が果たせません。同じことをいっても「モノは言いよう」です。言い方ひとつで、相手はあなたの言うことを聴いていてくれるものなのです。
ぶっきらぼうに「それ取って」と言われるより、丁寧に「それを取ってください」と言われたほうが、どんな人でも気持ちよくやってあげることができますね。
また「あなたは短気な性格だ」と言うより、「あなたは短気な性格に感じるけれど、自分ではどう思いますか」と言ったほうが、相手も「なるほど」と考えてくれるのではないでしょうか?
■聴きやすい声になるには?
人間はわがままなもので、耳ざわりの良い声には耳を傾けてくれます。でも誰もが良い声を持っているわけではありませんよね。そんな時はどうしたらいいでしょう。
まず、はっきり発音することです。大きく口をあけて、心持ちゆっくり話してみます。そうすると、思いのほか言葉つかいがきになって、自然に丁寧な言葉になったりしますよ。
次に、顔をあげて相手の顔をみて話しましょう。うつむいて話すと、せっかくのあなたの笑顔も見えません。暗い感じに見えてしまいます。実は顔をあげると、のどもまっすぐになって声が出しやすくなるのです。一度試してみてくださいね。
■ポイントは「笑顔をプラス」
「目は口ほどにものを言い」という言葉を知っていますか?言葉でのコミュニケーション以外に、表情もとても大事だということを言っています。どんなに丁寧にお礼をいわれても、能面のような表情では言われたらちっともうれしくありませんね。笑顔で「ありがとうございました」と言われたら、きっとその人は一日ハッピーです。
■言葉遣いは、あなたの評価を左右する!
みなさんもよくご存知のように、仕事は一人でするものではありません。一緒に仕事をしている人達を動かすのも「言葉」の持つ力です。部下や後輩を育てていくのも「モノは言いよう」。言い方ひとつで部下や後輩たちの気持ちを素直にする、しないが決まってきますよ。
また、他人の立場を考えた言葉遣いができる人は、一緒に仕事をしている人たちから信頼されますから、ますます仕事の範囲を広げることができます。他人を動かす力をもった言葉を使える人が、評価されてゆくのです。
みなさんも「たかが言葉遣い」と思わずに、日頃少しずつ気をつけていくことで、自分の好感度をさらにUPさせてみませんか?
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