派遣会社ではたくさんの派遣スタッフが働いています。だから、毎日起こる出来事もいろいろ!ここは、大手派遣会社の渋谷支店。とある夏の日のビルの谷間に夕焼けが広がる頃の出来事です。
女性の派遣スタッフなら、誰にも起こる可能性がありますよね。でも、それを聞いた瞬間、担当営業マンの心臓はドキドキ、バクバク、冷や汗たらたらなのです。
■とにかく派遣スタッフの話を聞く
さてこのような状況の場合、派遣会社の担当営業やコーディネーターはどうするのでしょう?ベテランコーディネーターの井上さんはこう考えているようです。
「この場合は山田さんが、随分うろたえてしまっているようです。まずは、山田さんに落ち着いてこれからのことを考えてもらうことが大事ですので、話を伺ってできるだけ相談にのることにします。派遣スタッフがうろたえてしまって、無断欠勤や遅刻が続いたりすると、派遣先からの信用をなくしてしまいます。そうなると、引き続きお仕事をしていくことが難しくなりますしね。」
派遣会社の営業やコーディネーターは、いつでも派遣スタッフの相談にのってくれます。そしてこの場合、担当営業の加藤さんが山田さんの気持ちに添って派遣先と相談し、ピンチヒッターを探すことを含めてこれからのことを決めていくことになります。
■今回のような場合はどうする?
そしてこれから先、山田さんはどうなるのでしょう?もし、みなさんが山田さんと同じ状況だったら、こんなことを考えませんか?
「仕事はすぐに辞めなきゃいけないの?」
「派遣先にバレちゃうの?」
「派遣社員って産休はあるの?」
「ギリギリ何ヶ月まで働いてもいいの?」
これもコーディネーターの井上さんの意見を伺ってみましょう。
「スタッフの方のなかには、まだ結婚していないのに妊娠してしまったことを、派遣先には内緒にしてほしいとおっしゃる方もいらっしゃいます。そうなると早い時期に辞めなければならなくなってしまいますねえ。もちろん妊娠したからといって、仕事を辞めなければいけないということはありません!」
「派遣社員にも産休はあります。また、出産前の休業はご本人の申し出により与えられますので、体調が許せばギリギリまで働くこともできます。ただ、その方の契約期間がどのくらい残っているかによって、対応が異なってきますので、個別にご相談くださいね。」
さて、山田さんの場合はどうなったでしょうか?担当営業マンの加藤さんに報告してもらいましょう。
「ご本人の同意をいただいて、派遣先には事情を説明させてもらったんです。その結果、現在の契約があと半年ありましたし、派遣先の企業で山田さんはとても評判がよく、つわりがおさまったら戻って欲しいと言われて、その期間を最後まで勤めることになりました。つわりがひどい間はピンチヒッターとして、別の方を派遣することになっています。山田さんの場合は、派遣期間を満了してから出産されるので、事実上、産休をとるということにはなりません。ぼくとしては、出産後復帰されるときもお手伝いをしたいと思っています。」
■どんな相談でもきいてくれる
派遣スタッフが日々、元気で楽しく働けるよう、派遣会社は様々なサポート体制をしいています。中には「キャリアの相談室」のような部署を設けて、広くご相談に応じているところもあります。もちろんみなさんのご相談内容は秘密厳守です。
ひとりで悩んでいるよりは、このような仕組みを利用して気持ちをすっきりさせたほうがいいですよ!
さてさて次回はどんな出来事が起こっているか、楽しみにしていてください。