派遣の種類についてご説明します。自分の希望に合った働き方を選択しましょう。 |
年々増加傾向にある派遣労働者数。厚生労働省が昨年末に発表した調査では、17年度の派遣労働者数の数は、255万人で過去最高だったという結果が出ていました。
派遣という働き方が広く認知され、多くの人に選択されるようになったものの、派遣の制度は結構複雑で、よく理解しておかないと思わぬトラブルになるケースもあります。
そこで、派遣で働く前に、これだけは確認しておきたいという制度や契約内容のポイントをシリーズでご紹介させていただきます。第一回目の今回は、派遣の種類や受入期間について詳しくご説明いたします。もう一度派遣の制度についてじっくり考えてみましょう。
派遣には種類がある?
派遣には次の2つの種類かあります。■特定派遣
通常、期間の定めを設けない常用労働者として派遣会社に雇用されます。例えば、派遣会社に正社員として雇用された状態で、派遣先の企業に勤務します。契約が終了しても派遣会社との雇用関係は終了しません。
■一般派遣
派遣会社に登録している人が、期間の定めのある契約で派遣会社に雇用されます。雇用関係が成立するのは、実際に仕事に就いてから終了するまでの間で、契約が終了すれば雇用関係も終了します。
2つの派遣の種類を比べると、安定した雇用や、収入が得られるのは常用型派遣労働者ということが分かります。常用型派遣の求人は、設計、開発、IT技術系など比較的専門性の高い職種で多く見られます。オフィス系の事務の仕事では一般派遣が大多数ですが、中には特定派遣事業を行っている派遣会社もあります。
また、一般派遣の中には、紹介予定派遣といって、一定期間派遣で雇用されたあと、派遣スタッフと派遣先双方の意思が一致すれば、派遣先に正社員もしくは、契約社員やパート社員として直接雇用される制度もあります。
自分の希望に合った働き方を選択しましょう。
派遣で働ける職種と受入可能な期間は?次のページでご紹介いたします。