気を利かせて仕事を実践してみよう
■まず「関心を持つ」、次に「仮説」をたてる気付きがないと行動には移せませんが、「気付く」にはどうしたらいいのでしょう。以前のメルマガで『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(小宮一慶氏 著)という本をご紹介したことがあります。著者によれば、まずは関心を持つことからはじめ、次に仮説を立てるのだそうです。
仮説というとなんだか難しそうですが、簡単に言ってしまうと、この先何が起こりうるか?を考えればよいのです。例えば先ほどの、会議室の予約で考えてみましょう。
会議室を予約するということは、そこで誰かが会議を行うということですよね。じゃあ、その会議に誰が参加するのだろう。社内の人だけなのか、それとも来客なのか。来客の場合はお茶がいるけれど、何人分準備したらいいのか、今の時点での参加者を聞いておけば、当日の心構えができますよね。
当日も人数に変更はないか、椅子の数は足りるのか、テーブルはきれいかなどお客さんが部屋に入った時のことなども考えてみてはどうでしょうか。
頼まれたことを断片的に受け止めるのではなく、その先を考えることで「気付く」ことができるようになるはずです。
別の例でも考えてみましょう。「コピーを3部」と頼まれたとします。まず、気付くために、それは誰がいつ何のために使うのかを確認してみましょう。そうすれば、コピーを片面で取った方がいいのか、両面で取った方がいいのか、白黒かカラーかなど事前に判断できて、紙も労力も無駄になりませんよね。「客先に持っていく」ためであれば、コピー終了後に、かばんや封筒に入れて運ぶことにも「気付き」ますよね。その場合は、クリアファイルに入れて渡せば「気が利いた」仕事ができたことになるのではないかと思います。頼んだ人が普段書類を封筒に入れて持ち歩く人であれば、封筒に入れて渡せますよね。
当り前じゃない?と思う人もいるかもしれませんね。そう思った人は、普段から気を利かせて仕事をしているのでしょう。逆に、そこまですることないんじゃない?と思う人もいるかもしれませんね。確かに、事務系の仕事をしている派遣社員から「コピーなどの雑用係じゃない!」という意見も聞きます。そこは同意しますが、頼まれたものは引き受けざるを得ないことが多いですよね。
コピーの例は一例ですが、そういった類の仕事一つをとっても、「気が付く」と「気を利かせる」を繰り返すことで、その力が付いてメインの仕事でも、活かせるようになるかもしれない、と考えてみてはどうでしょうか。また、普段の生活にも取り入れることができるでしょうから、練習と思って取り組んでみれば気にならなくなるかもしれませんね。
■最後は実践
いくら「気付いて」いたとしても、行動にあらわさなければ「気が利く」ということにならないと思います。
結局、「気が利く」とは相手への心配りと、その実践ということではないでしょうか。なかなか難しいですが、先の紹介した事例のように、思わず相手に感動を引き起こす結果になれば大成功です。
気が利いた派遣社員に近づけば、オフィスライフをより円滑にするために役に立ちますし、普段の仕事において心がけることで評価が上がり、契約の継続的な更新や、契約終了時点でも次の仕事につながりやすくなるかもしれませんね。
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