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大掃除でも、捨ててはいけないもの!(2ページ目)

年の瀬を迎え『仕事納めの前に、大掃除を!』という会社も多いはず。経理のあなたも、領収証、請求書、納品書等、処分したくなる書類が数々あることでしょう。でも、その書類、本当に捨ててもいいのでしょうか?

執筆者:森 康博


「経理書類」「財務諸表等」とは?

最低でも書類を7年保管しないといけないことは分かりましたが、では、数ある書類の中でどこからが「経理の書類」で、その中でも「財務諸表等」に該当するものとは、いったい何なのでしょうか?

■「経理書類」とは「ほぼ全部」

ここで私が「経理書類」とご紹介してきた書類の具体名を、以下に挙げていくことにしましょう。

【経理書類の範囲】
現金出納帳、預金出納長、売掛帳、買掛帳、仕訳伝票、固定資産台帳、棚卸台帳、領収証、預金通帳、手形控、小切手控、借用書、注文書、納品書、契約書、見積書、扶養控除等申告書、源泉徴収簿……

正直、ここではすべてを紹介するのは無理かもしれませんが、経理にあたって発生してくるほぼすべての書類、とお考えになっていただければ良いかと思います。

■保存期間が10年となる「財務諸表等」とは?
どうしよう
処理が済んだ書類も、長期に渡り会社が保管する必要があります。
保管方法にも、ちょっと頭をひねる必要がありそうです。


経理周りの書類の中でも、保存期間が10年と長期に渡る「財務諸表等」とは、以下のとおりです。

【財務諸表等の範囲】
貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書などのいわゆる「決算書類」のほか、総勘定元帳、補助簿、株式台帳……

こちらも、すべてを紹介は致しませんが、決算に関連して出来上がる書類全般、と抑えておけば良いでしょう。

以上、ご覧になっていただけばお分かりになるかと思いますが、日常の取引から決算書にまとめるまでのすべての書類は、最低7年間保管しないといけないことになっていると考えたほうが良いようです。

それでは、肝心の大掃除への取組みかたをご紹介します。
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