まとめ:「仕組みづくり」を実行する前に
どんなに良いと思ったことも、独りよがりでは上手くいきません。社内みんなに分かりやすく提案するのも「経理のスキル」のひとつです。 |
今回は3回にわたって「現金のこわさ」と「その弊害を抑えた会計の仕組み作り」についてご紹介して来ました。「預金取引の活用」と「経費精算の見直し」をすれば、現金で頭を悩ませることは少なくなるでしょう。でも、今回の仕組みづくりを実行に移すにあたって、少し注意して欲しい点があります。
「預金取引の活用」は「経理の努力」が、「経費精算の見直し」は「社員全員の協力」が、それぞれ必要だということです。この記事を読んで「やるぞ!」と思ってくださった方がいらっしゃるとすれば、それはとてもうれしい事ですが、実行には「周囲の協力が必要不可欠」なのです。きっと「経理」だけが突っ走っても上手くいかないと思います。
これまでの記事を参考に自分の会社はどのようにすべきか、自分の会社の特徴等を勘案しつつをまず自分で検討し、社内の上司なり経営陣なり、あるいは顧問の税理士・公認会計士に相談し、その目的やメリットを納得してもらってから実行に移すようにしてください。
私が紹介した方法は「絶対」ではありません。あなたの会社にとっては、もっと良い方法があるかもしれませんので、周囲の意見を取り入れつつ、より良い仕組みを構築していってくださいね!
【さよなら、現金シリーズ】
・「さよなら、現金(1) -現金ってこわい!-」
・「さよなら、現金(2) -預金を活用せよ!-」