コラム『ハケンの品格』連載中!

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第2話
せつなくも心強き「フラットホッチキス

なんと言っても2話の見どころは、「ホッチキス対決」。
篠原涼子さん演じるハケンの大前さんと、大泉洋さん演じる正社員の東海林さんが、大量の書類のホッチキス止めで勝負するのです。
「応援してないで仕事しろ」「勝ち負けの判定が甘い!」と冷めたツッコミ入れつつ見てましたが、こういうのは嬉しい!
だって、会社で働く事務担当者が主人公のドラマはこれまでもありましたが、実務がお話にからんでくるケースは珍しいですから。
…ホチキス止めで対決するというシーンが実務にあるワケじゃないですが(笑)、「お仕事エンタテイメントドラマ(オフィシャルサイトより)」と銘打っただけあります。

このお話のキーアイテムとなっていたのは、「フラットホッチキス」。
この「フラットホッチキス」。事務担当者にとっては定番ですが、どんなものかわからない方もいるかも…紹介しますね。


ドラマでは、正社員の東海林さんは「フラットホッチキス」、ハケンの大前さんは、普通のタイプを使っていました。


左が普通のホッチキス、右がフラットホッチキスで綴じた時の、紙の裏側。
普通のホッチキスだと丸く盛り上がっていますが、フラットホッチキスだと平らになっていますね。

ホッチキスで綴じた書類は、重ねると綴じた部分がどうしても厚くなり、かさばってしまします。
針の厚みは仕方ないとしても、この丸い部分が平らになれば、その分薄くなり、かさばりを少なくすることができます。

普通タイプのホッチキスを使って(使わされて)いた大前さんは、綴じるだけでなく、この丸い部分を、ハケン側応援団?の森さんや近さんに指示して、ものさしを使って平らに潰す、という作業を加えていました。
なので勝負は大前さんの負け。こんな手間を取ってると負けてしまうのはアタリマエです。

仕事の効率を重んじる大前さんが、「正社員さんと同じフラットホッチキスを下さい!」と言わなかったのは、「負ける」ことが目的だったからと考えられますが、なぜ、正社員だけ「フラットホッチキス」を使っていたのか…。

話としては、嫌がらせなのかもしれませんが、ホッチキスは長持ちするから、「正社員さん」には新しいのを支給して、古いものを「派遣さん」に使わせてた、なんてコトはあるかもな…など、いろいろ考えてしまいました。


上記写真の綴じに使ったのは、PLUSのホッチキス、「かるヒット」と「フラットかるヒット」。
どちらも軽い力で綴じることができ、コンパクトでデザインもかわいい。平井のお気に入りです。

「かるヒット」は2005年、「フラットかるヒット」は2006年の、ISOTステーショナリーオブザイヤーを受賞しています。

 
左・かるヒット「ST-010A」
右・フラットかるヒット「ST-010V」

それはさておき、この、ものさしを使って平らに潰す、という作業は、大前さんが派遣社員になる前…おそらく正社員で事務をしていた頃身に着けたものと思われます。つまり、かなり前のこと…。

当時、この「ひと手間」が「心配り」であり、ファイリングの上でも必須だったのは、「フラットホッチキス」が一般的なものでなかったからで…今となってはムダな作業です。
…言い切るとちょっとせつないキモチになりますが。平井も当時必要に応じてやっていたことですから…。

でももしも、現在、書類のかさばりを防ぐという理由だけで、大量の書類の針足を、ものさしで潰させている会社があるとすれば、「お時給」の浪費。
「フラットホッチキス」を支給する方が、よほど安くつきます。
もっと言えば、フィニッシャー付の複合機を導入すれば、ホッチキス止めまで機械に任せることができます。頻繁にこういった業務が発生するなら、私なら桐島部長に直訴してますね…。

一般事務担当者にとって、こういった単純作業も仕事のうちだし、軽んじてはいけませんが、長く働けば、求められるスキルは高くなります。
新しい仕事を覚える時間を作るためにも、「今までやっていた」ことに固執せず、効率化のための情報を得て、実行していくことはたいせつなこと。
「フラットホッチキス」に限らず、事務用品は日々進化しています。常に最新装備で仕事に臨みたいものです。


※ホッチキスのJIS規格上の名称は「ステープラ」と言います。また、「ホチキス」と表記する場合もありますが、今回はドラマと同じ「ホッチキス」といたしました。

※蛇足ですが、「恋しさと せつなさと 心強さと」は篠原涼子さんの1994年の大ヒット曲。平井もカラオケでよく歌ったものです(笑)。

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