ユーザーの学生さんから、時々こんな質問をいただきます。
「福祉系ではない一般大学の大学生です。介護業界で働きたいが、卒業後、資格を取って就職活動をしたほうがいいのか、無資格で就職して働きながら資格を取ったほうがいいのか教えて」
たしかに悩みますよね。そこで、介護・福祉業界への就職、転職情報に詳しい、社会福祉法人全国社会福祉協議会中央福祉人材センター副部長の渋谷篤男さんにどうするべきかを伺ってみました。
【一般大学の学生が介護業界を目指す場合、まず何をしたらいいのでしょうか?】
「就職活動を始める前に、まず何らかの形で介護の現場を経験しておくべきですね。たとえば、施設などでボランティア体験をする、ということでもいい。というのは、頭で考えている介護と、現実の介護の仕事というのは、意外にギャップがあったりするんですよ。ですから、ホームヘルパー2級講座を受けてみるのもいいかもしれません」
【たしかに、先日、未経験で介護業界に転職した男性に取材をしたら、介護の仕事っていうのは、お年寄りとニコニコしながら話をしていればいいのかと思ってた、職場で初めて排泄介助を目にしたときは、自分にはとてもできないと思った、と言っていました】
「だから、介護の現場経験をしておくことは大事なんですよ。新卒で介護業界に就職してみたら、自分に合わなかった、では困りますからね。つまり、資格を取る云々以前に、介護の仕事をしたい、という思いに揺らぎがないかどうかをきちんと確認したうえで、就職活動をしたほうがいいということです」
→次は【介護職、相談員志望者はどうするべき?】【資格の有無で有利、不利は?】