国家試験を受ける
国家試験を受けて介護福祉士になるには、介護の現場で3年以上の実務経験を積むことが必要。ただし、高校の福祉科や福祉コースを卒業するか、NHK学園の通信教育課程(高等学校専攻科・社会福祉コース)(2年間)を修了していれば、実務経験がなくても受験できます。※NHK学園の通信教育課程も、2007年11月の「社会福祉士及び介護福祉士法」改正により、実務経験なしで国家試験の受験資格を得られるのは、平成20年度1月生がラスト。平成21年度生からは、国家試験受験には修了後に9ヵ月の実務経験が必要になります。(2008年5月27日加筆)
受験資格があると見なされる実務経験について詳しく説明すると、
・特別養護老人ホームや老人保健施設、
身体障害者療護施設の介護職員
・市町村等のホームヘルプサービス事業のホームヘルパー
・民間事業者による在宅介護サービスと
在宅入浴サービスに従事する介護職員
・療養型病床群の病棟、
看護強化病床の病棟の看護補助者(看護助手)
などで、
介護等の業務に3年以上
(在職期間3年以上、実働日数が540日以上)従事(就労)した人
(試験日前日までに3年以上になればOK)
※この場合、1日の就業時間は何時間でもOK。1日1時間だけ勤務する登録型のホームヘルパーでも、1日としてカウントされます。
試験は年1回。ここ数年は1月末に一次の筆記試験実施されています。平均合格率は50%弱です。
以前は1次試験が筆記試験で、合格者のみ介護実技試験を受けていましたが、2005年度(第18回試験)から試験制度の変更があり、介護技術講習制度が導入されました。
新しい試験制度では、介護福祉士国家試験の受験の際、あらかじめ実技試験を受けるか、介護技術講習を受けるかを選択します。講習を選んだら、指定養成機関で実施する32時間以上の技術講習を受講。その修了認定を受ければ、その後に実施される介護福祉士国家試験において、受験した、しないにかかわらず3回まで実技試験を免除するというものです。
この講習は受ければ無条件に修了できるわけではなく、受講状況や受講態度などによって、修了認定を得られない場合もあります。また、開催回数が限られているので、うっかり申し込むのが遅くなると、すでにどこも満員、ということもあるので注意が必要です。
この講習で修了認定が得られなかった、受講を申し込んだが都合で受けられなかった、などの場合は、実技試験受験に選択変更をすることができます。その場合、変更理由は問われません。
また、2006年7月現在、実務経験者には受験前に半年から1年程度の養成講座の受講修了を求める、介護福祉士の資格取得制度改革案も出ています。今後は、資格取得の制度変更にも注意が必要です。新しい情報が入り次第、サイトの記事やメールマガジンでもお伝えしていきます。
※前ページに書いたように、制度改正があり、国家試験受験資格が変更になっています。詳しくはガイド記事「社会・介護福祉士法改正案の内容について」でご確認を。
◆◆メールマガジン購読の登録はこちらから◆◆
関連サイト
●現在検討中の、介護福祉士の新しい受験資格と介護技術講習会について「実務経験だけでは介護福祉士受験不可へ」
●受験体験記などもあるおすすめリンク集
……「介護福祉士について知りたい」
●実技試験免除についての詳細
……財団法人社会福祉振興・試験センターの実技試験免除制度の概要
●受験申込書の請求や問い合わせ
……財団法人社会福祉振興・試験センター(電話 03-3486-7521)
投稿募集】介護福祉士についての情報や実際の体験談をお聞かせください!